天気がよくても春は風が強いことが多く、ベランダで過ごすチャンスをうかがう日々が続いています。
さて、「感情の波が激しい」「人の目が気になる」「自信がない」などは、カウンセリングで多いお悩みなのですが、共通しているのは、「こんな自分はダメだ」と自分を否定していることです。
自分を否定する人は、自覚はないかもしれませんが、100-0思考の完ぺき主義におちいっています。
完ぺきな人はいないのだから、誰でも「足りない」「できない」ことを探せばいくらでもでてきます。そうした自分の一部を「だから自分はダメなんだ」と自分全体に広げてしまうのは、いかにも100-0思考の方によくある極端な考え方です。
だいたい、完ぺきでない自分を許せないというのは、あまりに自分に厳しすぎませんか。というか、そんな無理なことを自分に課して、自分がかわいそうじゃないですか。それは自分いじめ、いじめと言えばソフトですが、今やいじめはハラスメント、暴力、虐待、対象が自分なら自傷行為です。
自分に厳しくすることと、自分を罰し傷つけることはぜんぜん違います。よく、「自分に厳しくしないと甘えてしまう」のようなことをおっしゃる方もいますが、完全に思い違いをしています。
これもまさに100-0思考で、自分を罰するか堕落するかの極端な二択しかないような思いこみにとらわれているのではないでしょうか。
自分を罰し続けなくても絶対堕落したりしません。自分を許して甘やかしても、甘ったれのダメ人間になったりしないから大丈夫です。(ときに暴走してしまうのは、自分を罰しすぎて耐えられなくなった結果だと私は考えています)
自分へのダメ出しがクセになっている方、ぜひ気づいたら止めて、その考えを深めないようにしましょう。代わりに、その残念な部分は自分の特性なのかスキル不足なのかをよく考え、特性ならうまくつきあっていく方法を考え、スキル不足ならスキルを学んで地道に練習しましょう。
ひとりでやるのが難しければ、ぜひカウンセリングを活用してみてください。とにかく、自分へのダメ出しを少しずつ手放していきましょう。「少しずつ」「地道な努力」が耐えられず、100-0で「すぐにやめられない自分はダメだ」はダメですよ
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。