進路を考えるときの4つのコツ - 自己分析・適職診断 - 専門家プロファイル

ヨシダケイスケ
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閲覧数順 2024年04月26日更新

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進路を考えるときの4つのコツ

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アシタプラン

進路指導をしていると、生徒からいろんな悩みを打ち明けられます。

特に多い悩みは、「自分の強みや適性が分からない」、「どうやって進路を決めれば良いのか分からない」、「将来やりたい仕事が見つからない」といったものです。

 

そのようなニーズに応えようと、大手の学習塾や教材を扱う企業は、いくつかの簡単な質問に答えるだけで、適した学問や仕事をお勧めしてくれるアセスメントツールを提供しています。たとえば、ベネッセの「適職・適学チェック」やリクルートの「スタディサプリ 適職診断」などが有名どころでしょう。学校でやったことのある人もいるのではないでしょうか。

 

これらのアセスメントツールはとてもよくできていて、わずかな質問から、できるだけ正確にその人に合った答えを紹介できるよう工夫されています。

しかしながら、これらのアセスメントツールを使いこなせていないケースが非常に多いです。個人で使用するときだけでなく、クラスや学校で実施するときも、中途半端な活用に終わってしまっていることがよく見受けられます。

 

心理テストや占いであれば、出てきた結果に対して、それが当たっているかどうかを友達と共有しながら、楽しむことが目的です。一方で、適学診断などのアセスメントツールは、単に自分の適性やお勧めの学問を知って終わりというものではありません。その結果をもとに、自分が本当にそれに興味があるのかどうかを調べて、進むべき道を決めるところまでが大切なのです。

 

とはいっても、そのやり方が分からない、という人は多いのではないでしょうか?

そこで、このようなアセスメントツールを使うときの4つのポイントをまとめました。参考にしてみてください。

 

 

ポイント① 「性格診断」→「学問・職業診断」の順で行う

いきなり学問や職業のことを調べても、その数が膨大すぎて、どれが自分に合っているか分からなくなってしまいます。まずは今の自分がどんなことに興味が強いのか、何に自信があるのかを把握することから始めるのが良、進路を考えるときの最初のコツです。

 

ポイント② 性格傾向に合わせて「職業診断」か「学問診断」かを選ぶ

いろんなアセスメントを手当たり次第にやっても、何が良いのか分からなくなってしまうだけです。自分の性格が何かに特化しているなら、職業のことから考え始めるとうまくいきやすいです。反対に、いろんな物事に興味があったり、何事にも興味がなかったりする場合には、学問について調べていく方がうまくいくことが多いでしょう。

 

ポイント③ 進学先を考えるときは順を追って

大学への進学を考えるとき、その数はあまりに多いですし、どこを比較して良いのかが分かりにくいですから、大学辞典などを使って調べようとしても、挫折してしまいやすいです。大事なのは、まず学部から考えること。オススメは、大きな分類から考えていくことです。参考になるのは、河合塾の学問ウォッチングで示されている8つの分類です。ただし、この中からどれかを選ぶというよりも、興味が持てないものを外していく消去法の探し方のほうがオススメです。残ったものについて自分で調べて絞っていくことで、興味のある学問が少しずつ見えてきます。

 

ポイント④ 情報収集は図書館を活用する

今やいろんな情報はインターネット検索で見つかりますが、学問について調べるときは図書館がお勧めです。なぜならインターネットの情報は部分的に抜粋されているものが多く、体系的にまとめられていないからです。最近はまとめサイトも多くありますが、このようなサイトは教材の購入のような何らかの意図を持って制作されているものも多いため、客観的な判断がしにくくなります。また、書店で探すのもあまりお勧めしません。書店で扱う書籍や雑誌は、スペースが限られているので、学問を扱う本はわずかな冊数しか置いていませんし、置いてあるものも、つい買いたくなるようなタイトルや内容のものに偏っていることが多いです。そのような本だけをもとに自分の進路を考えてしまうと、進学後、思っていたようなものと違って後悔してしまうかもしれません。ですから、売れ筋などを気にせずに様々な書籍を扱う図書館で情報収集することをお勧めします。

 

いかがでしたでしょうか。

進路のことは、最初は誰もがどうして良いかよく分からず、頭を抱えてしまうものです。

しかし、雲を掴むようなものに思えても、実は学校の勉強と同じように、うまく進めるための方法があり、コツがあるのです。

重要なのは、与えられることを求めていては何も得られないということ。自分で情報を探しに行って、考え、決断するということが非常に大切なのです。

学校の先生や親御さんのように、身の回りの大人の方にもぜひ相談して、納得のいく進路について考えてみてくださいね。

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