「アシタプラン」って何? - 自己分析・適職診断 - 専門家プロファイル

ヨシダケイスケ
はたらくちからラボ 代表
東京都
キャリアコンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:キャリアプラン

竹内 和美
竹内 和美
(研修講師)
宇江野 加子
宇江野 加子
(キャリアカウンセラー)
藤原 純衛
藤原 純衛
(転職コンサルタント)
宇江野 加子
(キャリアカウンセラー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

「アシタプラン」って何?

- good

  1. キャリア・仕事
  2. キャリアプラン
  3. 自己分析・適職診断
アシタプラン

今回は、このコラムにもよく登場する「アシタプラン」について紹介します。


「アシタプラン」は、主に高校生の進路選択を効果的に行うために「はたらくちからラボ」が開発したオリジナルの進路検討サポートプログラムです。


個人のキャリア形成は、自己理解から始まり、仕事理解、啓発的経験、意思決定、方策の実行、仕事への適応と続く6ステップから構成されています。学校教育における進路指導もそれと同様の流れとなっており、自己理解、職業理解、職業体験、進路担当者との相談、選択決定というステップで進められることが望ましいとされています。


しかしながら実際の教育現場においては、それらのステップを体系的に行うことは難しいという現状があります。そのため、職場体験やインターンシップ、社会人講話などが単発で行われることが多くなっています。また、学校で実施される学力テストに職業適性検査が含まれていることもあり、テストの採点結果とともに適性診断の結果が生徒に知らされることもありますが、生徒一人ひとりに対して、職業レディネステストの熟練者が結果の解釈を行うことは困難であるため、結果を返却するに留まってしまうという状況も起こりがちです。


もちろん、これらを単発で行うことによっても、キャリア教育の柱とされている「基礎的・汎用的能力」のうちのいずれかを育成する目的に沿っていますし、自分自身と向き合うことで、生徒が実際に社会に出てから役立つ知識や体験になることは間違いないと思います。しかし、文部科学省による調査によれば、高校卒業生が「将来の生き方や進路について考えるため、指導してほしかったこと」として「自分の個性や適性を考える学習」を最も多く挙げているという現状を踏まえると、キャリア教育の在り方は、まだ十分に確立しているとは言えないのが現状であると考えられます。


そこで、「はたらくちからラボ」では、進路指導の各ステップの要素を踏まえることで、生徒の皆さんの進路に対する考えが深まることを重視したプログラム「アシタプラン」を開発いたしました。


「アシタプラン」は、以下の内容から構成されています。


①興味と自信の把握

自己理解を深めるために、まずは職業レディネステストを用いて、自分の興味や自信の強い領域について知り、自分自身の性格傾向と向き合います。結果の解釈は、国家資格キャリアコンサルタントの有資格者で、かつ高等学校の進路指導・キャリア教育に携わっている教員の知見を交えて、一人ひとり丁寧に行うことができますので、生徒が結果を踏まえて、自分のことを深く知ろうとしたときに、十分な支援が得られる体制となっています。


②自分に向いている職業を知る

職業レディネステストの結果が、何らかの職業に強く結びついている場合は、その職業やそれと同じような特徴を有する職業についての情報を提供します。それに対する生徒の関心が強いならば、将来の目標として目指すために、どのような進路が考えられるかという情報や、そのために今やっておくべきことなどを生徒とともに具体的に考えます。

必要に応じて、その職業に就いている社会人と実際に話をしたり、働いているところを見たりする職業体験の機会を設ける体制もございます。その際は、経済産業省が推進しているキャリア教育コーディネーターの有資格者が仲介します。


③大学・学部について考える

生徒本人が大学進学を希望する場合や、職業レディネステストの結果が大学等への進学に向いていると考えられる場合は、興味のある学部について考えます。高校生が大学辞典などを使ってたくさんの学部名に触れても、違いが分からなかったり、どれが自分の興味に合っているのか分からなかったりすることが多いです。そこで「アシタプラン」では8つの大分類から興味の方向性を探るところから始め、個人ワークを取り入れながら、自分が進みたい学部はどこなのかということを具体的に絞りこんでいきます。その後、希望する条件を取り入れて志望校となる大学をリストアップし、自分だけの進路情報としてまとめます。


④日々の学習計画を立てる

大学や就職についての調べが進み、進路がある程度見えてきたら、大学選抜(入試)や企業採用に関する情報を集めて、明日からの学習に展開できるようにします。科目ごとに、どの程度のレベルと進度を目標にするかを考え、それを基に長期的・短期的な学習計画を作成します。


⑤進捗のサポートを行う

作成した学習計画の進捗度合いを確認し、学習が軌道に乗っているかを定期的に確認します。つまずきがあれば見直しを行います。



以上が、「アシタプラン」の概要です。

進路指導の各ステップの要素を踏まえることで、生徒の皆さんの進路に対する考えが深まることを重視しており、生徒にとって納得度の高い「進路指導」を実現します。



はたらくちからラボでは、「アシタプラン」の各ステップをベースとしながら、それぞれの学校のキャリア教育の方針に基づき、オリジナル性の高いプログラムを開発するご相談をお受けしております。特に重視したい項目があれば、キャリアコンサルタントの視点から、その項目に焦点を当てたプログラム開発について助言することもできますので、どうぞお気軽にご相談ください。

このコラムに類似したコラム

【アシタプラン感想 vol.04】何にもやる気を持てない生徒 ヨシダケイスケ - キャリアコンサルタント(2021/08/09 09:00)

【アシタプラン感想 vol.03】進みたい学部まで決めたけどモヤモヤ ヨシダケイスケ - キャリアコンサルタント(2021/07/05 09:00)

【アシタプラン感想 vol.01】日常の興味と職業の興味の違い ヨシダケイスケ - キャリアコンサルタント(2021/06/09 09:00)