怪我をしやすくする要素
しなやかで怪我をしにくい体づくりには、骨が折れます(逆説的ですね)。
怪我をしやすい体には2つの要素があります。ひとつは、組織の力学的な耐性が低いこと、もうひとつは関節運動をコントロールする調整機能にエラーがあることです。
まず組織の耐性ですが、運動器を構成している関節、筋肉、靱帯などの組織は、たくさんのコラーゲンによってできています。コラーゲンが劣化していると、力学的なストレスに対して組織破壊が起きやすくなります。
コラーゲンの組成は、遺伝子レベルで個人差があります。また、後天的にもコラーゲンの劣化が起こります。それは、コラーゲンを作る細胞の活性が低下することが最大の要因です。
コラーゲンの質を高めるには
コラーゲンを作る細胞を活性化するには、「運動・栄養・休養」が重要な要素です。運動器に適切な力学的ストレスを与えてあげる運動、過不足のない栄養素の摂取と細胞への栄養(酸素もです)供給、消耗したコラーゲンを再生する休息時間、この三者がうまくかみ合って、初めてコラーゲンの劣化が防げます。
逆に、劣化したコラーゲンも適切な環境を整えてあげれば、次第に質の良いものへと置き換わる可能性があるということになります。
神経の働きと運動
次に神経の運動コントロールですが、関節運動は複数の筋肉が協調的に力を発揮することで、正しい軌道を動くことができます。もし不正な軌道を動けば、関節や靱帯に無理がかかって怪我をします。そこで、正しい軌道を通るような筋肉の収縮パターンを学習する必要が出てきます。
以上のような要素を個人で適切にマネージメントするのは、専門知識も必要だし、たいへんだと思います。また、具体的にどうしたらよいのかは、個人差もあり簡単には説明がむずかしくあります。できれば、専門家に依頼できればそれに超したことはありません。
だれに依頼すればよいのか
カイロプラクターや、アスレチックトレーナーなどが適切な専門家になると思います。
カイロプラクターに関しては、国際基準の教育を受けていることが必須です(日本カイロプラクティック登録機構 http://www.chiroreg.jp/ に登録されています)。アスレチックトレーナーは、日本体育協会公認、もしくはNATA公認のトレーナーを推薦します。
吉川祐介
Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア