年を重ねるということ

20年前の私は、

日曜日の夕方、ひたすら合唱に打ち込んでいました。妻との出会いは合唱団の中でした。合唱団ではトップテナーとして高い声域もガンガン出していました。干支が一回り上の先輩方が合唱団の先頭に立ち、指揮者やマネージャー、パートリーダーとして活躍されていました。

先頭に立たれていた方ももうすぐ還暦。

時が経つのは早いものです。先日、高校の先輩からご縁をいただいて、女声合唱団の定期演奏会を拝聴いたしました。まだ柳井市へＪターンする前に、賛助出演したことがあったからです。ハーモニーも素晴らしく、拝聴してよかったと思いました。

演奏会では、以前の賛助出演で一緒に活動していた方も、数人合唱団員として歌っておられました。歳を重ねておられても、生き生きと歌われ、若々しく見えました。指揮者の方は還暦を過ぎた今も、全国トップクラスのアマチュア合唱団で首席指揮者をされながら、奈良にある大学で教鞭をとっておられます。あの指揮者の方のように歳を重ねたいと思いました。　

「来年は一緒に（賛助出演で）出ましょう。」

と高校の先輩に誘われましたが、不安が先に立ってしまいました。

日曜日にも仕事が入るためなかなか練習時間が取れません。20年前と比べると、使える声域も１音半狭くなっています。和音を聞き分ける耳の感覚が鈍っています。頭の中は言い訳だらけです。若い時でしかできないことがあると、つくづく実感しました。

老後も大事ですが

弊社では、老後資金が心配な方に、

「老後も大事ですけど、近い将来をどのように実りあるものにするかも大事ではないでしょうか。」

とお話しするのですが、まずは私自身が実りある人生を送らなければと改めて痛感しました。

読者の皆様には、10年後、もっと先の私も見届けていただければと思う次第です。