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「外務省に従わないんですか?」愛媛県パスポート申請の摩訶不思議

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外国から見た日本

幼稚な嘘を並べ立てて威嚇する。

自分の権威を盾に何を言ってもいいと思い込む。

 

トランプ時代の悪い影響かとも思えるような、愛媛県のパスポート担当者の対応に憤りを通り越して呆れ果てたエピソードをご紹介します。

 

パスポートにはローマ字表記があります。

もちろん日本人はもともとローマ字の名前ではないので、パスポート上の便宜上のつづりとなります。

 

「外務省では、パスポートが外国において自国民である旅券名義人の身分を明らかにし、当該名義人の通行への便宜並びに事故等に遭遇した場合の保護及び援助を各国政府に要請する文書であることを踏まえ、その氏名の表音が国際的に最も広く通用する英語を母国語とする人々が発音するときに最も日本語の発音に近い表記であるべきとの観点から、従来よりヘボン式を採用しています。」(外務省HPより抜粋)

 

最近は非ヘボン式も本人が希望すれば認められるようになりました。

 

2017年1月大野という高校生がパスポートを申請しました。(プライバシーのため個人名は変更しています)

その際、英語圏で正しく発音してもらうために OHNO というつづりのローマ字表記で申請しました。

申請場所は愛媛県今治市です。

 

ところが、ところが!

今治市の担当者から、愛媛県の担当者まで相談が行き、結局「出来ません」との回答。

ONOにしなさいと。

 

本人は小野ではなく大野と発音してほしいので、OHNOにこだわりました。

一生ものですからね。

 

その抵抗に対して、頭ごなしにありとあらゆる威喝術を使って来た愛媛県パスポート担当者。

その頭ごなしが余りにも筋が通らないので、私自身も愛媛県に電話をかけて話をしました。

 

「自分は権威を持って外務省を後ろに持って説明しているのだから、言うことを聞きなさい」態度に呆れ果て、高校生本人も「ひどいです」と憤懣やるかたなし。

 

その愛媛県担当者の言い分を問答にして書き起こしてみました。

 

「発音上OHNOにしてください。」

「ヘボン式が原則だから出来ません。」

「原則というのは法律ではないので、本人が希望すればOHNOに出来るのでは?」

「外務省から言われています。 それでも無理にOHNOにするのなら全責任は自分で負ってもらいますよ!」

(パスポートの使い方まで愛媛県に面倒なんか見てもらうつもりなどないので)

「それで結構ですからOHNOでお願いします。」

(で、片付くかな?と思ったら。。。)

「親のパスポートがONOですね。 違うつづりを使うと問題が起こる可能性があるので、合わせなさい。」

「どんな問題が起こるんですか?」

「。。。一緒に海外旅行する時に親子なのに名字が違うと問題が起こります。」

「説明すれば済む問題では? それに親子でも夫婦でも名字が違う人はたくさんいますよ。」

「外国で問題になっても知りませんよ。」

(何が問題になるのか不思議です。 さすが、夫婦別姓を認めてない日本の役人と感じました。)

「はい、大丈夫です。」

 

「外務省からは親子同じつづりにするよう指示がありました。」

(あれ?今度は将来の問題ではなく、また自分の後ろの役所を権威として使ってきたな? なんてせこい。)

「私は親子違うつづりで大丈夫です。親のパスポートは切れていますので、親も今度はOHNOにしようと思っています。」

(親がパスポート取得した時は、まだOHNOという選択肢が認められていなかった時です)

「いや親子同じにしないといけません。」

「じゃですね、今仮に子供がONOで申請。 次に親がOHNOで申請したい時はどうなりますか?」

「その時も親子同じつづりでないといけません。」

「?! じゃあ、この親子はいつOHNOというつづりを使い始めることが出来るんですか? 永遠に認められないってことですか? あなたの言い分だと。」

 

(数秒絶句した担当者。 作戦を変えて来ました。)

「外務省の原則に従わないんですか?!」

(脅しに入りました)

「原則とは法律ですか?」

「いや原則です。」

「つまり個人の選択の自由はあるということですね。」

「原則は外務省が。。。」

「希望すれば個人の自由は認められるんですね?」

「あなたはなんでそう強行なんですか。」

「自分の権利を行使しているだけです。」

「将来何か起こっても知りませんよ。」

(かなりこの当たりでイライラして来ました。)

 

で、遂に偉そうな担当者引き下がるかと思いきや、今度は親への脅しに入りました。

「外務省と相談した結果(偉そうに)OHNOで認めることにしましたが、宣誓書を書いてもらいます。 将来何があっても自分の責任であると。」

「いいですよ。 書きましょう。」

「それと将来親がOHNOでパスポートを取った場合、現在のクレジットカードが使えなくなるのでそれも承知しておいて下さい。」

 

は?

そんな大嘘をついてまで自分の言うことを聞かせたいのかと、開いた口がふさがりませんでした。

官が民間のビジネスに介入。

正にトランプみたいです。

クレジットカードの名前変更は本人とクレジットカード会社の問題。

なぜ、愛媛県のパスポート担当者にそんな権限があるんですか?

 

みなさんもご承知のように、最近はクレジットカードの署名などほとんど使いません。

タップする機械を通すか、Apple Pay などカード自体出現しません。

 

そんな時代にこの脅しですか。

 

結局?

残念ですが、親が心配するのでと本人は折れてONOのパスポートとなりました。

高校生本人本当によく頑張りました。

「日本てこんな嫌なところがある国だと知ってがっかりです。」

高校生をこんな気持にさせた愛媛県。

トランプみたいな担当者。

 

この話しには余談があります。

実は、この高校生カナダに来る予定で航空券をすでにOHNOで予約済みでした。

まさか、愛媛県がそんなに時代錯誤だとは思いもしませんからね。

 

チケットとパスポートのつづりが違うと搭乗は出来ませんので、一旦キャンセルし取り直しとなります。

もちろんキャンセル料金がかかりますし、出発前になればなるほど航空運賃も上がります。

 

この愛媛県のとんでもない対応をチケット代理店と航空会社に話したところ。

みんな大仰天!

愛媛県て一体何を考えているんですか?

まだそんなことを言う県があるんですか?

 

と、その高校生のために大憤慨。

キャンセル料なし、追加料金なしで同じ便を取り直してくれました。

頑張ったご褒美だそうです。

  

 

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