検証!藤山税務訴訟判決(渡辺充、ぎょうせい2008) - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

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検証!藤山税務訴訟判決(渡辺充、ぎょうせい2008)

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雑感 書評
今日は、判例研究をやっている税理士にとって、避けて通れない
いわゆる藤山判決を取り上げた本を紹介したいと思います。

先月出たばかりの本で、

『検証!藤山税務訴訟判決〈税理士実務からのアプローチ〉』
渡辺充 著 (ぎょうせい)

です。

著者の渡辺先生は税理士でもある明治学院大学の教授で、
小樽や仙台の大学に在籍していたころから、税理士会の研修を
熱心にご担当されていたことから、北海道や東北地方の税理士には
非常に著名な先生だと思います。

本書は、速報税理に約3年間に渡って連載された原稿をまとめたものです。

はしがきにもありますが、
藤山判決の功罪は様々なところで議論を呼びましたが、
渡辺先生は、租税法の発展に大きく寄与した功績は大きいと考えられています。
また、本書の元になった連載のきっかけとして、
目黒支部の朝倉洋子税理士がTAINSで公表した藤山判決星取表
が挙げられています。今や税法の判例研究を行ううえで、
TAINSの存在抜きには語れなくなりつつあります。

判例研究のスタイルですから、本書の内容は、
事実関係・争点・判決要旨・評釈、から成り立っています。
本書の特長としては、評釈の後に、実務の対応がついていることでしょう。

判例研究に慣れていらっしゃらない方は、裁判については、
判決の結果だけをみて、勝った負けた、だけを考えているケースが多いでしょう。
しかし、裁判は、結果だけでは何も分かりません。
私が争った事例では、地裁で負けて高裁で勝ちました。
しかし、判決文からは事実認定以外で違いがありませんし、
判決文本文を読まなければ、なぜひっくり返ったか絶対に分かりません。
実務への適用を考えた場合には、判決文のどこを読めばいいのか、
これを知らないと、判決を生かした実務にはならないのでしょう。
本書は、そのためのヒントだと考えていただけるといいのではないでしょうか。

平和事件最高裁判決が、事例集に記載されている事項であっても、
判例等を勘案して検討しなければ、専門家として責任を問われるよと
判示してくれたために、判例を読みこなせなければ、
節税コンサルティングは成り立ちえません。

これからの税理士業界の発展のためにも、我々税理士がぜひとも
熟読したい書籍である。

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