「このコンセントを使っても良いですか?」
「はい!もちろんです!どうぞお使い下さい!」
あるカフェを利用した時のことです。
その店は、窓際にカウンタータイプの席が4席ほどありました。そして、その席にだけコンセントが見えました。スマホを充電したかった私は、その席への案内をお願いし、案内して下さったホールスタッフにコンセントを使っても良いかを尋ねたのです。
その時の彼女の返事が、これでした。
むちゃくちゃ感じが良かったのです。
と言うのは、最近のマクドナルドやスタバのようなお店では、あらかじめ電源サービスのある席が用意されています。
こう言う店では、最近ではわざわざ「電源使って良いですか?」なんて聞くことはありません。
でも、普通のカフェや、電源が壁の下の方にしかないお店では、やはりキチンと(使って良いかどうかを)聞くことが必要ですので、毎回尋ねるようにしています。
しかし、たいていの場合、「はい、いいですよ。」と言う感じの返事なのです。
でも、それが普通です。別にそれで悪い気などしません。全く問題は無いのです。
私も「ありがとう。」と言って使わせていただきます。
ところが、このお店のスタッフのように、「はい!もちろんです!どうぞお使い下さい!」
なんて明るく言われると、なんだか凄いことを特別に許可してもらった感じがして、すごく気分が良かったのです。
この、「はい、いいですよ。」と「はい!もちろんです!どうぞお使い下さい!」の違いってほんの小さな言葉の違いです。でも、人が人に与える印象は、この小さな言葉の違いで大きく変わってしまうのです。
カフェにしろ、レストランにしろ、ファーストフードにしろ、お客様とスタッフとの会話って、そのほとんどが割と決まり切ったパターンのやりとりばかりです。
それは、基本的な「接客用語」がほぼ決まっているからです。
もちろん、スタバのようなお店とか、他のカフェでもスタッフによっては、ちょっとした日常的な会話が出来る事もあるでしょう。気の利いたスタッフが、「今日は寒いですね~」などと、親しみを込めた会話をしてくれることもありますからね。
これはこれでとても素晴らしいことなのですが、私が特に「いいな~」と感じるのは、こちらが「ありがとう。」と言ったり、今回のように電源使って良いですか?と尋ねたりしたときの、ちょっとした反応の仕方なのです。
そのちょっとした言葉の違い。
それは、「もちろん」とか「こちらこそ」とか「とんでもありません」とか「どういたしまして」などの言葉なのです。
これらの言葉は、誰もが知っている言葉なのに、普段あまり聞く事が少ないように思います。
もしかしたら、このような言葉を自然に使えるのは、その店の教育の仕組みやマニュアルとかではなく、そのスタッフの個人的な素養、育ちの良さなのかも知れません。でも、それではもったいないですよね。
これらの言葉をお店で聞くと、思わず「おお~いいね!」と感じます。
なぜかというと、これらの言葉を使うことで「上品さ」を感じさせてくれるからです。
ちょっとした言葉の使い方だけで「上品さ」を感じさせてくれるって、気持ち良いと思いませんか?
私は、こう言う上品さがとても好きです。
さて、あなたの店の接客用語には、こんな「もちろん」とか「こちらこそ」とか「とんでもありません」とか「どういたしまして」とかは入っていますか?
もしも、使っていないようでしたら、ちょっと試しに使ってみてはいかがでしょうか。
あなたのお店の雰囲気が少し変わるかも知れませんよ。
今よりも、もっと上品にね。
※今回のお店は、渋谷ヒカリエ8階のd47食堂です。 ホームページはこちら。
http://www.hikarie8.com/d47shokudo/menu/2015/02/2.shtml
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