- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
先日日経新聞でこんな記事を見ました。
若年層の労働人口の減少、大学進学率のアップしたものの就職率やその質の低下など、社会的な問題の解決のために国も様々な施策を考えているのでしょう。
その社会問題に対して施策を打つこと自体は悪くないことだと思います。
本日はこういった記事を読んで感じたことを述べさせていただきたいと思います。
大学時代を振り返って
私はこの流れに懐疑的ではあります。
そもそも大学は何をしに行くべきところなのか?
実際に今感じることは、大学時代には「そもそも大学の段階では企業で働くイメージはついていないし、自分が何をしていいかわからない」こういった心境でした。
(私があまりにもできが悪いだけかもしれませんが)私の周りも大差なかったと思います。
まあ類は友を呼ぶというので、一般的にそう言ってよかったものかの信憑性は疑わしいですが…。
そもそも10代後半から20代前半で「自分が何者でありたいか」という根源的な問いと深く向き合うこともなかったですし、向き合う必要もないと思います。
「自分が何者でありたいか」そのヒントをたくさん吸収し、自分の可能性を広げるヒントを得る年代そして大学はそういった場所だと思います。
冒頭の「大学はそもそも何をするべきところなのか?」という問いに対する観念的な答えです。
大学に職業訓練は必要?
ありたい姿やりたいことがある人は、専門学校や職業学校に自ら進んでいます。
看護学校、専門学校など…。
そもそも大学はリベラルに教養を学び、人間としての幅を広げる場だと思います。
私のようにありたい姿を見つめずになんとなく大学に進んだような人にとってはそういう場です。
大学が「就職」ということばかりにとらわれ、そこを課題意識の中心においてしまうことが果たして良いのでしょうか?
今後日本は多少の膨張はあっても、縮小均衡の局面になると思います。
どの人も多かれ少なかれ、海外を意識して生活や仕事をする必要が出てきます。
例えば町を歩いていて、海外の方と行きあうこと、10年前と比べて多くなってきていると思いませんか?
ではそんな社会において、何が必要とされるのでしょうか?
英語でしょうか?経営学でしょうか?法律でしょうか?
私見を申しあげると「歴史」が大事だと思います。
そう言った海外に出て国際的に勝負をしていくときに一番大事な事は「自分が何者であるか?どういった存在であるか?」ということを自己認識・受容し、周りに理解してもらうことだと思うからです。
自己認識を深める過程で「日本人とは何か?」「日本人にとって大切な事は何か?」これを知っておくことは非常に重要ですし、自分の考えのバックグラウンドを知る一助になると思います。
なぜ日本人は協調性があるといわれるのか?自己主張がないといわれるのか?こういったことは歴史を学ぶ中でヒントが得られます。
私は若い時を振り返ると、こういったリベラルな教養をもっと学んでおけばよかったなあと思ってますし、今少しずつ読書などをしながら勉強をしています。
大学とはこういった(私にとっては歴史でした)自分の興味対象を広げ、深く学び、社会に出る準備をする、で充分でないでしょうか?
仕事のことは就職してからいくらでも学べますしね。
私のサービスでは「自分が何者でありたいか?」ということについて、対話を通して自己理解を深めるということもしております。
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