何回かに分け、お箸(←過去のコラムはこちらをクリック)についてお伝えしました。
今日は、
『箸』のマナーや種類を知ることがおもてなしに、どのように関係するのか?をお伝えします。
この答えを知るには、茶道で使う 「客ぶり」 という言葉に着目してみましょう。
招く側(亭主)と、招かれる側(客)の「主客の相互性」を知ることが大切です。
茶道では茶事を主催する亭主は、
会の目的、時期 等を考慮した、入念な 準備 のもと、客を招くこと、 と
招かれた客は、亭主の 意図をくみとって、その場に ふさわしい振る舞い をすること、
そして、感謝を示すこと が求められます。
招く側と、招かれる側が、共鳴し合い主客と一体となり、
心地よい空間 が創り上げられていきます。
この 「主客の相互性」 は
現代風にお伝えすると、 「主客一体」 と言えると思います。
このようにみていくと、
今回お伝えした 『箸の正しいマナー』 を知ることは、
おもてなす側 と もてなされた側も、正しく振舞うことにつながります。
『箸の種類』 を知ることは、
主催者や客人の意図をくみ取るための指針となります。
現代、私たちは、お茶の席に招かれることは稀です。
しかし、
ビジネスの場で食事会に招かれた場合や、
歓待を受ける場合、プライベートでのお食事などにも、同じことがいえます。
この 「客ぶり」 や 「主客一体」 の心は大切です。
日本人として、女性として、母として、
美しい箸の使い方や 「嫌い箸」などのマナー、
そして 『利久箸』 をはじめとする、
それぞれの箸に込められた
真の「おもてなし」の心 を 身に付けておきたいものです。
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