強迫性障害の心理療法 - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

藤永 英治
藤永カウンセリングルーム 院長
大阪府
心理カウンセラー

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対象:心の病気・カウンセリング

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私が初めて心理療法で患者さんを治癒したのは、もう10年前の事です。その時の事を詳しく述べてみたいと思います。当時のクライエントさんは既婚の30代の主婦でした。彼女は毎日、強迫行動に悩まれていました。とにかく不潔な場所や物に触れない。彼女自身が主観的にダメだと思う事については、それを回避してしまうため日常生活に支障をきたしていました。例えば家具に菌がついていたら触れない。洗濯物があれば、きれいなものから順番に洗濯しますが強烈に汚れている洗濯物は洗濯せず、そこで家事が止まってしまいます。とにかく何か彼女のこころに引っかかるものであれは、そこで行動が中断してしまうといった状態です。強迫性障害の方は生活のQOL(質)が低下してしまうのです。他の症状としては確認作業が伴います。例えば外出するのに鍵をかけ忘れたからと何度も家に戻って鍵のかけ忘れを確認をします。その他、火の元の確認やクルマの鍵のかけ忘れを極度に気にしたりします。あと類似症例に自己臭を気になさる方がおられます。これらを心理療法で治癒します。カウンセリングを続けていくと症状そのものが問題でなく、背後にある人間関係が浮かび上がってきます。この30代の主婦の方はお母さんとの関係性に問題がありました。アダルトチルドレンの状態にも共通することですが、お母さんの心理的支配がご本人には非常にストレスになります。お母さんとの関係を整理していただき、ご自身が上手く人間関係が受けいられば強迫性障害は治ります。たいがいの事例は身近な方の人間関係が問題になっています。この方は家族の協力もあり半年で強迫性障害が消失しました。あと確認作業や儀礼となる行動を暴露療法で行って治療していきます。強迫性障害の方は言葉に支配されやすいのでカウンセリングでは治りやすいということが言えます。もともと不安が根っこにあるので上手に不安を軽減していくことが大切です。人間には客観的に見て馬鹿げた妄想や行動に走ったりします。それは、こうしないと何か重大な恐ろしい出来事が自分自身に起こるという切迫した恐怖感があります。そこで儀式(手洗い行動など)を行いご自身で不安感を軽減しているのです。ここで声を大にしていいますが、未来にはそのような恐ろしい事は絶対起こりません。ですから強迫性障害や不安障害の方は安心して日常生活を送ってください。

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