「店舗力診断」をしよう:その86自分ががんばっているからと言ってスタッフもがんばれるとは限らない - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター
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「店舗力診断」をしよう:その86自分ががんばっているからと言ってスタッフもがんばれるとは限らない

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第7章:ピープルの健康状態を調べよう

⑯自分ががんばっているからと言ってスタッフもがんばれると限らない


「今日はスタッフが少ないんだから、チョット延長してラストまで働いてよ~」
「2週間休みが無いなんてたいしたことないよ!僕もがんばっているんだから君もがんばってよ!」

店と言うところは、店長がひとりでがんばってもうまくは行きませんし、売上げも上がりません。
スタッフやスタッフも自分同様にがんばってくれないと、お客様がまた来たいという店にはなりません。
ところが、自分勝手に空回りをする店長は、自分ががんばっているんだから、スタッフも自分と同じようにがんばるはずだ、いや、がんばるのが普通だ、と思っています。

これは大きな勘違いです。
もちろん、店長が一生懸命にがんばるのは、リーダーとしてとても重要なことです。でも、だからといって、それでスタッフががんばるとは限りません。いざという時に、全スタッフが店長と一丸となって「がんばれる」のは、日頃の店長のリーダーシップが大きく影響しているのです。そのリーダーシップは、「自分ががんばる」ことだけではありません。スタッフへの感謝、承認など、全てのコミュニケーションが含まれているのです。

そんなリーダーシップとは裏腹に、店長が、「俺がこんだけがんばっているんだからスタッフもがんばるのが当然」と考えていたら、それはもう自分勝手、自分基準です。スタッフが付いてくるはずがありません。

スタッフにはスタッフの「がんばる基準」があります。

それは、自分がこの店に無くてはならない存在だと認識したときに発揮されるものです。その意識になるまでの「がんばり」は、実は、本当のがんばりではなく、無理矢理だったり、仕方なくであったりするのが本音なのです。本当の意味で、「がんばる」様になるには、日頃、店長から「認められ」「褒められ」「教えられ」「評価され」「成長を実感している」、そんなリーダーシップの中で過ごしていることが必要なのです。※詳しくは、従業員満足度の6ステージのブログをお読み下さい。http://peopleandplace.tamaliver.jp/e396987.html

自分がこの店に「貢献」していることをきちんと自覚し、自分の仕事の目的や意義がきちんと認識されていると、スタッフは店長の気持ちを自然とくめるようになってきます。そうなると、無理強いをしなくても、自分の都合が付くのならば、進んで無理をしてくれるのです。無理矢理に無理をさせられたり、お願いされたりしても、本気の力は出ませんが、自主的に無理を受け入れるときは、本気の力が出せるのです。

店に限らず会社でも同じですよね。
自分がフル回転でがんばっている社長は、社員に自分と同じように、24時間働け!と言わんばかりに仕事を指示してきます。そんな会社の会議は長く、夜中までやっています。
社長ががんばっているので、社員は文句が言えません。
しかし、社員は社長ではありません。給料も責任も違います。仕事の目的も違うのです。
社長と同じようには出来ません。社長は、そこのところの立場や目的意識の違いを理解しておかねばなりません。
社員の立場を理解せずに、社長の気持ちだけをぶつけると、彼らは参ってしまうのです。

店であれ、会社であれ、リーダーが一生懸命にがんばって、率先垂範するのはリーダーシップの基本です。


しかし、それをスタッフにも同じように要求してはいけません。スタッフは、彼らの「立場」で、自分の存在意義や仕事の目的を持ち、さらに自分の成長を感じています。社長は、それを受け止め、尊重することで、初めて彼らは、社長に共感し、そこでようやく同じようにがんばろうと思うのです。

先日、夜遅くまで会議を続けている社長と社員のモチベーションのギャップに触れ、「う~ん、歯車がかみ合っていないな~」と感じたので、今日はこんなテーマでお話ししました。

さて、あなた自身の「がんばる」は如何でしょうか?
あなたのがんばりを基準に、スタッフにも同じようながんばりを求めていませんか?
そんなことしているうちはいくら求めてもスタッフは苦しいだけですよ。
スタッフを、尊重し、認め、評価し、成長させ、そして彼らが、自分の貢献や存在意義を自覚すれば、自然と、がんばるようになるのです。慌てないでまいりましょう。

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