第3章 PLAN:情報を集めて納得の行く戦略を立てよう・・・・思い込みを無くして正しい優先順位を決めよう
⑮「達成目標」を決めたら今度は「行動目標」を決めよう
「みなさんは、『どこにいてどこまで行くのか?』という到達目標地点を決めました。そして、みなさんのチームが、そこに到達することを『邪魔するもの』そして、『助けるもの』さらに、『足りないもの』を書き出しましたね。」
M部長は、研修に参加している店長が、1年後にどこまで到達するのかという「到達目標」を決め、さらにそれに対する「障害」「リソース」「課題」について「戦略シート」に書き込まれているかどうかを確認しながら話し始めました。
「では、N店長。あなたの店の『戦略シート』を発表してください。」
到達目標・・・・1年後に売上を1.5倍にする(現状500万円を750万円)
障害・・・・①従業員満足度が低い
②認知度向上のための予算が無い
リソース・・・・新宿店の店長が「従業員満足」を高めて売上を伸ばしている
課題・・・・店長自身のリーダーシップ
「N店長、ありがとうございます。なかなか高い目標値ですが、駅ビルのポテンシャルや店のキャパシティ、また、競合状況を見ても、十分に可能な目標値です。障害や課題も明確ですね。自分で作成してみて如何でしょうか?感想を聴かせて下さい。」
M部長から感想を求められたN店長は、ゆっくりと話し始めました。
「はい・・・『店舗力診断シート』を作成する段階で、如何に自分がスタッフの気持ちを置き去りにして突っ走ってきたのかがよくわかりました。また、調査をして行く内に自分の店はもっと売れてもおかしくないことに気がつきました。ただ、自分がどういうリーダーシップを取れば、そのポテンシャルを獲得できるチームになるのかがわからなかったんです。けれど、研修で隣り合わせたS新宿店の店長から、同じような従業員満足が低い状況を克服して売上を伸ばしたお話しを聴いて、自分にも出来るかな・・・と、そんな気がしてきました。」
PDCAを廻す上で大切なことは、単に「目標を設定して、戦術を実行すれば良い」という単純な考えではなく、先にしっかりと「出来る様にするための準備」を考えておくことなのです。それが、「現在地を知る」と言うことです。それによって「到達目標」「障害」「リソース」「課題」が明確になるのです。
その上で「戦術」を立てると、「その戦術が上手く行くための条件」が見えてきます。それがさらに戦術を具体化させるのです。
戦術を実行するための「行動目標」を決めておこう
それが「行動目標」です。
つまり、「いつ」「だれが」「なにを」「どういうふうに」「どれだけ」行うのか?と言うことです。
どんな目標も、誰かが何かの行動を行わねば結果となりません。
ひとの成長、技術の向上も同じです。1回よりも100回の方が、うまくなるのです。
チラシ配りも同じです。何気なく5000枚配るのか?昼12時に10000万枚若い女性に配るのか?これだけでも結果は違ってきますよね。
行動を具体化し、数値化して「行動」することで、「結果」「変化」は徐々に「目標」近づいて来るのです。
「達成目標」だけを決めると、「そこに到達するか」「確認をするか」をしないと「結果」「変化」がわかりません。しかし、「行動目標」は、日々自分達で「何を何回」行ったのかを記録することが出来ます。その記録を可視化すれば、チーム内で共有も出来るのです。
こうすることで、DOが持つ継続性の短所も克服しやすくなるのです。(詳しくはDOの章でお話ししますね)
さて、あなたの店では、戦術で決めた行動計画を「行動目標」として、数値化したり、チェックリストにしたりしていますか?出来るだけ細かく、しかしシンプルに面倒くさくないように、さらに行動を楽しめるようにチェックリストを作りましょう。間違いなく面白くなりますよ!
ではまた明日。
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