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- 松原 好克
- 日刊美容液新聞 編集長
- 岐阜県
- スキンケアカウンセラー／美容液研究家
今日もお付き合いください。
入浴や半身浴での美容効果は高いと思い込んでいる人が多いのですが、体や皮膚の仕組みを考えると、あまり…
お風呂でかく汗と運動でかく汗は別物なので、入浴で汗を大量にかけば代謝が上がるというのはウソです。
代謝を上げるには運動が必要だということを覚えておいてください。
また、汗をかくことで毒素や汚れを出すみたいなことも言われていますが、これもウ～ン…
汗を出す汗腺と皮脂が出る皮脂腺(毛穴)は別の穴なので、毒素や汚れは汗からはほとんど排出されません。
逆に、日常的に入浴で汗をかきすぎると汗腺は活発化し、「汗かき」になりアセモがでやすくなるため、夏場は注意が必要です。
そして最近人気なのが、半身浴。
これも、目的をはきちがえている人が多く、元々は、急に熱いお風呂に入ることにより、血圧の上昇で心筋梗塞などを防ぐために、心臓病の持病をお持ちの方や高血圧の方のために発案されたもの。
半身浴に時間をかけても、上記の入浴と同じで、美肌効果や代謝が上がったりすることはありません。
冷え性にも良いと騒がれていますが、一時的なもので根本的な解決にはなりません。
肌への影響としては、入浴や半身浴に時間をかけすぎたり、熱いお湯に浸かると、角質層の「セラミド」という水分を維持している保湿成分が溶け出してしまうのです。
(セラミドは水に濡らしただけでも流失する)
つまり、肌が乾燥しやすくなるということ。
冬になると、温まる目的でついつい入浴に時間をかけてしまいますが、むしろその分を睡眠や運動に時間を割いたほうが、肌にとっては効果的です。
特に、仕事で帰宅が遅くなったら、シャワーのみにして、早くベッドに入り睡眠時間を確保するくらいにしましよう。
だからといって、全く入浴が意味のないものというわけではありません。リラックス効果や、筋肉をほぐしたり疲労回復にもある程度有効ですし、安眠作用も期待できます。
ぬるめのお湯に１０分ほど浸かれば、十分血行も良くなります。
そして、入浴後３０分以内に床につくと、寝付きもスムーズになるというわけですね。
美しく歳を重ねたいと思われる人は、是非今後もこのコラムをご覧ください。
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