⑨計画から離れる勇気を持つことで、チームに偶発的なチャンスをもたらす - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

田原 洋樹
株式会社オフィスたはら 代表取締役 人材育成コンサルタント
東京都
人材育成コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月25日更新

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⑨計画から離れる勇気を持つことで、チームに偶発的なチャンスをもたらす

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⑨『計画から離れる勇気を持つことで、チームに偶発的なチャンスをもたらす』

株式会社オフィスたはら 代表取締役

 人材育成コンサルタント 田原洋樹

計画に縛られる弊害・・・

年が変わり、チームで方針を立てたり、計画を作る時期ではないでしょうか?

今回はこの「計画」について考えたいと思います。

年初や期初に目標を立て、計画を作ることは決して悪いことではありません。

むしろ、チームとしてゴールを定め、それに向かって足並みを揃えていくには、チーム内におけるシナリオ、つまり「計画」は当然必要になるでしょう。ただし、注意したいことは、決してこの計画に縛られないことです。

想定外が必ず起こる・・・

一旦計画を立てたものの、想定していなかった事象が起こり、思うように計画を進めることが出来なかったという経験は誰しもお持ちでしょう。

もちろん、そのようなことがないように、「想定外」のこともあらかじめ予想し、その対処も計画の中に織り込んでおくことが求められます。

PDCAで目標やその進捗を管理する際には重要なポイントとなります。

ただ、我々を取り巻く職場環境において、さらなる「想定外」が起こりうることもあります。いや、必ず起こると言っても過言ではないでしょう。

計画から離れる勇気を・・・

予想を超えた事象がいつ何時、あなたのチームにやってくるかわかりません。

そのような時、是非とも、その「計画」から離れる勇気を持ってほしいと思います。

年初や期初や作った計画から離れることはとても勇気がいることでしょう。

また、簡単に計画変更をする部下にイライラを募らせている上司も多いと思います。

「計画」から離れることの重要性を考える一つの考え方があります。

計画された偶発性

スタンフォード大で教育学・心理学の教授で、キャリアカウンセリング理論の先駆者ともいわれるクランボルツ教授の「計画された偶発性」という概念です。

『我々が人生上遭遇するその予期せぬ偶発的できごとを上手に活用することによって、ただの偶発的できごとも自分のキャリア形成の力に変えていくことができる。』という考え方です。計画から離れることで、予期せぬ、想定外の事象にも柔軟に対応出来、結果的にそれが大きな力につながるということです。

これは決して計画を立てることを否定することではありません。

ただ、あまりにも「計画」に縛り付けられてしまうと、目の前の大きなチャンスをも、逃してしまうことになるので、常にアンテナを高くし、計画の先にある想定外の「チャンス」

をしっかりとつかむことが大事であるという考えです。

チャンスを活かす体制づくり

たとえ、計画になかった「想定外の出来事」も、チャンスと捉え、それを積極的に活かしていく姿勢。これこそがチームに活気をもたらし、部下のモチベーションを高める環境を創り出すこととなるのです。

計画にがんじがらめとなって、主体性がなくなったチーム、一方、自ら積極的にアンテナを張り巡らし、主体的な行動をとりながらチャンスを呼び込んでいくチーム。どちらのチームが高いパフォーマンスを発揮するかは明確ですね。

そんなチームを造っていくのが、チームリーダーとしての醍醐味ではないでしょうか。