- 堀 紳一朗
- 忘蹄庵一級建築士事務所 代表
- 東京都
- 一級建築士
対象:住宅設計・構造
「数寄屋」はどこか捉えどころのなさを感じてしまうのではないかと、先に触れましたが、和風建築デザインにとっておきの秘密や決まり事はあるのでしょうか?
和風建築は本質をとらえれば自由にデザインを展開できる一方で、バランスを崩さないようにする必要があります。「バランスを崩さないように」とは、また捉えどころの無い言い方ですがこれはデザインに際して絡み合う様々な要素である、空間構成だったり、材料の組み合わせだったり、寸法のバランスであったり、建築以外の庭や景観といった外部との関係だったり、様々な要素が絡み合った「構成美」によって和風建築が成り立っているとも言えるからです。
なんだか難しい話になりそうと思われるでしょうが、順を追って和風建築がどのようにデザインされているのかを、それぞれの構成要素に分けて読み取っていくと少し理解できることと思います。
これからご説明する和のデザイン手法を読み取ることで、和風建築の見どころを知る一助になったり、家を建てたり改修したりするときにちょっと和のデザイン要素を取り入れようかなと思ったりしていただければ幸いです。
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