起業で何がしたいのか、問われている - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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起業で何がしたいのか、問われている

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 時代の変化と同様に、起業の進め方も変化しています。起業に向かう、動機付けも変化しています。昔なら、「この商売をしたなら確実に儲かる」と言った動機で起業をして、事実そのようになった起業家は大勢いました。今は、儲けだけを目的にした場合の起業は、ほとんど難しい時代になっています。

 現代のビジネスでは、自己都合だけで起業しても、お客さんには見向きもされません。お客さんに役立つことを第一に考えないと、起業が成り立たなくなっています。何故かといいますと、昔と違って目的が同じ類似商品やサービスが市場に溢れているからです。作り手や売り手の事情より、買い手の事情が優先されます。

 そのため、売り手はこれまでになく情報提供が求められます。薬のパッケージを見てください。箱や容器、説明書に書かれている文字数は、20年前の約2倍近くになっています。特徴や効果、使用上の注意、成分、保管と取り扱い注意など、びっしりと書かれていて、全てはいかに役立つかばかり。

 儲けたいなどといった下心は一切書いていませんが、役に立つことによって儲けることもできる仕組みです。薬は典型ですが、現代のどのようなビジネスでも、お客さんに役立つことだけに絞ってビジネス展開をしています。起業にとっての大事なポイントは、ここにあるとわたしは思っています。

 規模の小さな自営業や小企業の場合、ビジネスや仕事と言うより起業は生き方です。お客さんに役立つことに焦点を絞って、全力で取り組むことが求められます。以前は、「お客さんは神様です」と口にしましたが、実態は自分が儲けるために、「お客さんは神様」でした。

 今は、起業したならば、趣味や遊ぶ気持ちは捨てたほうはよいです。それほど、全霊を籠めて起業に打ち込めない限り、起業で食べていくのは難しい時代。起業することで何がしたいのか、答えははっきりしています。お客さんに役立つためであり、そのために何をするか考える時代です。 

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