現代のビジネスでは、自己都合だけで起業しても、お客さんには見向きもされません。お客さんに役立つことを第一に考えないと、起業が成り立たなくなっています。何故かといいますと、昔と違って目的が同じ類似商品やサービスが市場に溢れているからです。作り手や売り手の事情より、買い手の事情が優先されます。
そのため、売り手はこれまでになく情報提供が求められます。薬のパッケージを見てください。箱や容器、説明書に書かれている文字数は、20年前の約2倍近くになっています。特徴や効果、使用上の注意、成分、保管と取り扱い注意など、びっしりと書かれていて、全てはいかに役立つかばかり。
儲けたいなどといった下心は一切書いていませんが、役に立つことによって儲けることもできる仕組みです。薬は典型ですが、現代のどのようなビジネスでも、お客さんに役立つことだけに絞ってビジネス展開をしています。起業にとっての大事なポイントは、ここにあるとわたしは思っています。
規模の小さな自営業や小企業の場合、ビジネスや仕事と言うより起業は生き方です。お客さんに役立つことに焦点を絞って、全力で取り組むことが求められます。以前は、「お客さんは神様です」と口にしましたが、実態は自分が儲けるために、「お客さんは神様」でした。
今は、起業したならば、趣味や遊ぶ気持ちは捨てたほうはよいです。それほど、全霊を籠めて起業に打ち込めない限り、起業で食べていくのは難しい時代。起業することで何がしたいのか、答えははっきりしています。お客さんに役立つためであり、そのために何をするか考える時代です。
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