2014年の正月は本当におめでたい? - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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2014年の正月は本当におめでたい?

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 新年おめでとうございます。

 とは言え、今年は本当におめでたいのか、考えてみますと、おめでたいと浮かれている人は本当におめでたい人のような気がしますw 中高年の人は、どうしても正月だけは浮かれていたい気分が強いのですが、今年ばかりは周辺国との政治だけでなく、経済においても激動の一年になりそうです。

 やはり、4月1日から実施される消費税増税は、景気に大きな影響を与えそうです。既に、住宅や自動車など高額商品は、駆け込み需要によって売れ行きが上昇しています。その反動が、3カ月以上に及ぶと予測されます。デジタルテレビの過剰販売で、今も立ち直れない家電量販店の二の舞になりそうです。

 政府・日銀は、デフレ脱却のため、異次元の金融緩和を実施しています。上手いことデフレから抜け出すことができても、その後にはインフレが待っていることを忘れないでください。現在の値下げ優先のビジネス方法とは違って、インフレになりますと、値上げする力のある商品でないと売れなくなります。

 日本経済を立て直す必須条件が、労働者の賃金引上げであることははっきりしています。果たして、今年以降継続的に賃金が引き上げられるか、ほとんど保障のない話です。しかも、購買に直接影響する非正規の人の賃金が上がるかどうか、ここにかかっています。もし、現在のように下がったままですと、アベノミクスはアバヨミクスに切り替わります。

 わたしが気になっているのは、長期金利の動向です。現在は、0.6%から少し上昇して0.735%。米国は、ゼロ金利から抜け出すため14年から金融緩和策を徐々に減らします。米国金利が上昇しますと、資金が米国に移りますから、日本の金利が上昇を始めます。国債費が上昇しますと、これまで見て見ないふりをしてきた、財政赤字が一気に膨らむことになります。

 このようなマクロ経済の予測をしますと、アドバイザーとしては「頭でっかちで難しそう」と思われがちです。ほとんどの起業を目指す人、現在会社経営をしている人は、お客さん中心のミクロ志向になりがち。当然、わたしもミクロの研究は重ねていますが、マクロを加味することで経営判断に厚みを増すことを考えています。

 何とか、2014年はよい年にしましょう。景気の悪影響は最小限に抑え、お客さんに支持されるビジネスが一番です。わたしもここで情報発信を続けながら、お客さんのビジネスに役立つアドバイスを続けていきます。何卒、よろしくお願いします。

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