入社試験に受験料徴収は発想の転換 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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入社試験に受験料徴収は発想の転換

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 ニコニコ動画や着うた、ネットワークゲームなどの展開で知られるドワンゴは、15年度の入社試験を受ける新卒学生に対し、受験料を徴収することを発表しました。対象は本社に近い首都圏の学生で、地方からの学生は免除します。受験料は、ニコニコに合わせて2525円と手ごろの金額です。

 これまで、入社試験を受けるのに受験料を徴収する話は聞いたことがありません。ただ、学校を受験する場合、資格試験の場合などはほとんどが、それなりの金額を受験料として徴収されます。入社試験の場合だけはタダと言うのも、よくよく考えてみますとおかしなことと言えそうです。

 現在は、景気上昇によって雇用が好転しているとはいえ、大手企業に就職するのは難しいのが現実です。採用数は少ないのに、受験する学生は多いですから、供給と需要のバランスは崩れています。特に、申込用紙のエントリーシートが普及して、学生は軽い気持ちで数多くのエントリーが可能です。

 これでは、採用する側の会社が堪りません。何かしらハードルを設けて受験者数を減らさないと、採用したい学生のほとんどを逃すことになります。結局は、出身大学などでエントリーの振り分けが行われます。ドワンゴのような会社の場合、内定者の中には何社も掛け持ちしている学生がいますから、予定数を採用できないこともあります。

 現在は、学生もその親も、大手企業ならどこでも入社できたらよしとする風潮があります。同じ受験でも学校の場合、当人の能力以上の学校に合格しても、3年か4年の限られた期限ですから、何とかなります。就職の場合は、10年、20年の長い人生を歩む場所ですから、能力や相性が合わないと悲惨なことになります。

 人によっては、就職の後に起業につながる人も出てきます。勤める会社については、自分の人生を考えて就職先を探すべきです。タダだから、自己都合で何社でも受けるより、受験先の会社都合も考えて受験するべきです。そう考えますと、タダの試験より、有料のほうが、会社側にも、学生側にも利点がありそうです。

【一言】
 ドワンゴは徴収した受験料を、どこかに寄付すると言っています。寄付よりは、ニコニコ動画でイベントを開催して、そこの賞金として使うとか、面白い仕組みを考えてもらいたいです。今のビジネスでは、横のつながりがとても大事です。入社試験に落ちた人が、自分の受験料がこんなところで使われていると思うと楽しくなる、そんなイベントを期待しています。

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