起業した後で発生しやすい難しい病 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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起業した後で発生しやすい難しい病

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 今どきの起業においては、開業前の段階で、後日起こるであろう難題の対処方法を、できるだけ多く考えておくことが一般的です。インターネットや書籍を通じて、ある程度は、あらかじめ予測することができるから可能になります。それでも、思いもしなかった問題が発生するのが起業です。

 もっとも多く発生すると思われる難題は、起業家のやる気の喪失です。ほとんどの人にとって初めての経験ですから、長時間続く緊張感に耐えられないことがあります。どうしても、開業するまでが大きな壁で、開業してしまうと次の壁に立ち向かう気力がなくなる、燃え尽き症候群に似た症状になります。

 もう一つは、最近の起業の傾向として、開業当初は知人が来てしてくれたり、もの珍しさにお客さんが来店してくれますが、新規開店が収まりますと今度はお客さんが来てくれません。本来は、ここからが起業の本番ですが、やる気を喪失した起業家はここで撤収することを考えるようです。

 開業後のこの時期、心の持ちようはとても難しいものがあります。わたしも、この時期のお客さんに対しては、励ましメールや電話をするようにしています。せっかく苦労して起業したのに、山登りで酸素が少なくなった状態に陥ってしまい、損も得もないクタクタの気持ちになりやすいからです。

 現代の起業は、主に米国発の情報が多いですが、このような起業家の傾向に関しては研究が進んでいます。対処方法も、研究されていますが、それでも知らずに足を滑らせて、1年持たずに止める人が後を断ちません。これも起業リスクですが、よく準備してから始めることです。

【一言】
 よく起業して1年持たずに廃業する人が、3割とか4割とか言われます。後日失敗した人の話を聞きますと、多くの人は開業することを目的にして、その後の集客に関してはほとんど準備が不足しているようです。第一弾の集客方法でダメなら、第二弾。それでダメなら第三弾と、事前の集客作戦を考えていなければいけないのに、目先のことだけで手一杯です。これでは、1年持たないのも納得できます。

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