何故こんなに公的料金が高いのか、国の債務が何故こんなに多いのか、徹底的に調査した国会議員がいました。11年前の10月25日に享年61歳でなくなった石井紘基さんです。今も覚えている人がいると思いますが、この日に右翼によって殺された民主党の国会議員でした。
石井さんは、官僚と政治家によって特殊法人が作られ、そこに国のお金を垂れ流す日本特有の贈収賄の仕組みに気付きました。長く自民党一党独裁が続いていた時代、官僚と組んで税金を使い尽くしていたことを調べました。官僚の息がかかった企業は2000社を超えるといいます。
この会社を解体して民間企業に仕事を回しますと、日本経済の活性化につながりますし、起業も飛躍的に増えます。高い公的料金を下げることも可能で、高いコストを下げることもできるはずです。石井さんの死後7年で民主党は政権をとりましたが、当初の意気込みは消え、再び自民党政権と官僚支配が続いています。
石井さんの殺害を巡っては、犯人が右翼を名乗る人間でその背景については今もって闇の中です。犯人は無期懲役が求刑され、現在服役しています。彼に殺人を依頼した人間が存在するのかどうか、わが国に社会を支配する巨悪は存在するのか、謎のままです。
石井さんが死んでから11年が過ぎて、時代は日増しに戦前の息苦しい時代に似てきています。大恐慌と同じように、世界的な大不況が進行していますし、戦前の軍事官僚と同じように警察・検察官僚や各省官僚が幅を利かせ、秘密保全法までできそうです。中国や韓国と軍事衝突が起きかねない緊張は、戦後の日本にはないものでした。
【一言】
わたしは、石井さんが殺されたときテロと考えました。彼は、当時の自民党政権を揺さぶる多くの情報を握っていました。そのため、官僚や自民党幹部からは目の仇にされた人です。民主党が政権を取り、その後の自民党政権を見ますと、やはり官僚には敵わないようです。大化の改新から続く日本の官僚組織は、そう簡単には変りそうにないです。
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