思い切ってハワイ親子留学、行ってみたら・・・（きっかけ編）

私が初めて「子連れで留学をしたい」と思ったきっかけは私自身の英語力向上のためでした。

当時、日本語教師の養成講座を修了して平日はフルタイムで仕事をしながら

土日は地区センターで日本語教師のボランティアをしていた時のことです。

基本、日本語を外国の方に教える場合、私たちが英会話教室で「英語は英語で学ぶ」のと同じく、

「日本語は日本語」で教えます。

私が教えていたグループはフィリピンの方が多く、母語はタガログ語、もしくは英語でした。

そして、彼女たちはどうしても聞いた日本語を英語に置き換えて考えているように見えました。

（本来だったら、そうすると中々言語の習得は難しいと思うのですが、私たちも同様ですよね？）

そこで、少しだけ英語を使って説明しようとするのですが、これがまた私にとって難しかったのです。　

日常会話としての英語、日常生活の中の単語などが出てこない。

英文学や英語教授法などは学んでは来たけれど、実際「生活に根差した英語」が出てこないのです。　

そうなのに、無理やり伝えようとして日本語と英語がちゃんぽんの説明になって自分でも深く自己嫌悪に陥りました。

外国の方に日本語を教えてみたい、と思ったきっかけは何だっただろう？

そこまで遡って考えてみました。

「自分は何年も外国語としての英語を学んできたのに、身につかないのはどうしてだろうか？」

「それでは、自分の母語を外国の方に教えてみたら、教える方法を学んでみたらどうなのだろうか？」

そんな、疑問や好奇心からだったのです。

そこで原点に帰りました。

「わかった、やっぱり英語のやり直しだわ。　英語にどっぷり浸って、英語を使って生活してみよう。先ずはそこからだ。」

と、ふと思いついたのです。

ここで冒頭に戻ります。

そうなのです。海外への親子留学って「子供の異文化体験」がメインだと思われていますが

必ずしもそうではないのですよね。

もちろん、幼少期からグローバルな環境を与えて異文化に触れることから始めようという方も居れば、

日本でがっちり、英語を学んでいるのでお子様の英語のアウトプットの場として

親子で滞在型異文化体験＝親子留学を志す方もいらっしゃいます。

動機は色々。十人十色です。 

私の場合は・・・なんと、「私」ありきの親子留学、プランニングのスタートでした。

当時２歳の息子を置いて一人１カ月以上も海外へ行くことは到底考えられませんでした。

しかし、思い立ったら即行動の私は、あれこれ周りを巻き込んで行動開始です。

「フルタイムのワーキングママとしての子連れ留学」について頭の中のカレンダーには

すぐにその実現スケジュールがインプットされました。

先ずは情報収集から。

仕事から帰宅して家事等すべて終わった深夜にインターネットに張り付いて調べる事が、

この時期の私の「趣味」でした。

■私の思いつきに家族は賛成してくれるかしら？　

■反対されたらどう説得すればよいかしら？

■子連れで海外に旅行以上、居住未満で滞在するにはどうすればよいかしら？

■行き先はどこが適切かしら？　

■子供の通っている園にはどう話をしようかしら？

等々、色々とわき出てくる通過しなければいけない関門を書き出して重要度順に並べて作成を練りました。

行く、と決めたら絶対に行く！　

もう、頭の中はそれだけでした。

チャンスは何度も来ないだろう。

これから子供も成長して時間の自由が利かなくなるし、自分も帰国したらある程度しっかりと仕事に打ち込みたい。

そんな想いを胸に日夜作戦を練りながら、参考になりそうな情報は印刷していつも持ち歩き、読み込んでいきました。