- 乾 喜一郎
- 『稼げる資格』 資格専門誌『稼げる資格』編集長
- キャリアカウンセラー
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
これから受験しようという方から、
「○○士だけじゃなかなか稼げないと聞いたのですが、他の資格もダブルで取得したほうがいいですか」
なんて聞くことがあります。
ダブルライセンス、ダブル資格などというような言葉もあるそうです。
合わせて取得するなら何がいいか、というような相談を受けることもあります。
「ケイコとマナブ」の今発売されている号の、「今、絶対に取りたい資格」という記事で
資格の選び方や活かし方についてコメントさせていただいているのですが、
そこでもライターの方からダブルライセンスについての意見を聞かれました。
私の答えは、「いちがいにおススメしません」。
記事ではさわりのところだけだったので、ここで少し詳しく書いてみます。
確かに、活躍している方の中には、例えば行政書士と社会保険労務士を持って
企業向けのコンサルティングの範囲を広げている方もいらっしゃいます。
産業カウンセラーとキャリアアドバイザーを合わせて活用されている方もいらっしゃる。
でもそういう方は、
○○の業務をしているうちに、お客さんから○○関係の相談を受けることが増え、
必要度が高まったので取得した。。という流れであることのほうが多い。
というのも、資格を取得した後稼げるようになるためには、まずは実地に「経験を積む」ことが一番大切。
自分の「売り」「専門」をどう作り、どうアピールしていくか、そしてそこで実際の経験を積んでいく、
そんな「試行錯誤の時期」を活発に過ごすことで、その後入ってくる情報や学習の量が変わってきます。
ダブル資格を目指すことで、
取得直後のその大切な時間を、また別の資格の勉強のために投資することになる。
勉強自体は努力なのですが、これまで慣れていること。
実地に向かうという新しいことではなく、つい、これまで慣れた勉強に「かまけて」しまうのが怖いのです。
一つの資格でも、勉強は合格で終わりなわけじゃありません。
むしろ、稼いでいる方に共通しているのは、合格してからのほうが学んだことが大きい、ということ。
実務経験との往復で、どんどん効果が上がっていくのです。
二つ目の資格は、その過程で「足りない」とわかってから検討しても全く遅くありません。
それにしても、「ケイコとマナブ」。
100円なのに、5月号は「骨盤キュッとクッション」までついてくる。
うちの本とは姉妹誌なのですが、すごいです・・ケイコとマナブ首都圏版 2013年 05月号 [雑誌]
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このコラムの執筆専門家
- 乾 喜一郎
- (キャリアカウンセラー)
- 『稼げる資格』 資格専門誌『稼げる資格』編集長
働く個人の側に立ち、資格や学びを活用したキャリアづくりを提案
編集長を務める資格や大学院の専門誌をはじめ、就職、転職、U・Iターン、進学とこれまで一貫して個人のキャリアを提案するメディアを作ってきました。これまで取り扱ってきた3000人以上にのぼるライフヒストリーを元に、リアリティのある情報を提供します。
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