対象:投資相談
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はじめまして
現在銀行に外貨預金が10万ドルほどございます。昨今の円高でだいぶ為替損益が膨らんでおります。為替損益が同じならこのお金で外債(ドル建て公社債)を買おうかと思います。金利や受け取りもそのまま外貨?fで運用して、円安を見計らって売るつもりです。
そこで質問です。現在金利が安いですが、アメリカの景気がよくなり、金利が上がると償還前に売ろうと思っても売れなくなるのでしょうか?友人は金利が低い時に買って金利を固定してしまうのはよくないといっています。債権は景気のいい時に買うものだ・・・みたいな。
たとえば、金利2.47 償還期間1年9ヶ月 販売価格102.47(オーバーパー)、利回り1.46のアメリカ社債(AA)の場合、実質はMMFなんかと大差ないともいいます。流動性リスクを考えると3年未満が限界です。外債に乗り換えるタイミングが難しく悩んでおります。宜しくお願いします。
obalinさん ( 愛知県 / 男性 / 41歳 )
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外貨預金の見直しについて
はじめまして、FPの岩川と申します。
外貨預金は金融商品の中でも、コスト、税制面、信用リスクなどから見ても最も顧客に不利な商品です。為替損益が同じなら「外貨投資の手段を見直す」という考えでよろしいかと思います。
「金利が上昇すると、売れなくなるのか?」とのご質問ですが
既発債券は、市場金利に連動し価格が変動します。仮に、金利上昇すれば利回りの低い既発債券は、投資価値が減り価格が低下します。円安でも、金利が上昇すれば債券の価格(売却額)は下がることになりますが、売却自体は可能です。
基本的な事ですが、債券のほとんどは、信用度が最も高い現地国債の利回りを基準にして、その発行側の「信用度」と「償還期間」に応じて価格(金利)が決まります。
誰もが「金利の良い投資先がないか?」と探すわけですが、
本来、残存期間と信用度が等しければ、極端に有利な投資先はないのです。
(金利が高い場合どこかにそのリスクが隠れています)
外貨預金、外貨MMF、米社債AAの「信用度」「償還期間」に変わりなければ投資効果もほとんど変わりません。
従って、コストや税制面など、商品の仕組み、投資先までの手段が決め手になります。
外貨預金は、金融機関の破綻リスクを直接受け、単一米社債も、破綻の場合は資産がなくなりますので、両者は1社への集中投資に値します。一方、外貨MMFは金融機関の破綻リスクを直接受けず、かつ、短期公社債投資への分散投資を行い、税制面でも、メリットがあります。
知人様のご指摘のとおりリターンに変わりがなければ、金利固定は控えた方が宜しいかと思います。
ただ、外貨預金よりは、良い手段ではないかと説明しましたが、3年程度の運用では、
どれもリスクが高すぎるように思います。
(損するか、または、普通の金利を受け取るか?といった投資に思います。)
運用期間を決定しリスク許容度に応じたプラン設計が必要と思われます。
ご不明な点があればご質問ください。
回答専門家
- 岩川 昌樹
- (千葉県 / ファイナンシャルプランナー)
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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債券投資のタイミング
債券の利回りは市場性の金利ですので景気が良くなると上昇し、悪くなると下がります。(常識ですが)従って、債券投資をするにあたっては今後のアメリカの景気がどう推移するか分析する事がポイントになります。
上で指摘されている、金利2.47%(クーポン)、償還期間1年9カ月、販売価格102.47、利回り1.46%のアメリカ社債ですが、もしMMFと大差ないのであれば購入されるポイントは2つです。
1.金利「下落」リスクを回避する
2.再投資の煩雑さを減らす
1.期間のある債券では「金利下落リスク」をヘッジする事が出来ます。金利の固定された利付債の場合には、償還期限まで同額のクーポンが払われますが、もし今後アメリカ経済が再度サブプライム的な事で同じ事が起こった場合には更なる低金利も起こるかも知れません。よってMMFの金利も下がります。その際には再投資先は今より金利の低い商品しか残っていないという状態になります。
2.将来円転等のニーズのない資金であれば、より高い利回りを得てある程度期間を確保するという事務上のポイントです。
現在言われているアメリカ経済見通しでは、景気の最悪期は脱しているとの事ですし、どちらかと言えば金利が上昇する時期はいつかという事が注目されているので特別偏った相場観が無い限り、ご友人の指摘の通りと思います。
今後は景気が上向く時期なので金利は上昇基調ですし、金利が上昇すれば通説では為替が高金利通貨にながれますのでドルが上昇する可能性があります。金利が上昇し景気が良くなって為替損が無くなった時に売却もしくは円転しずらいのは足かせかも知れません。
(為替のレベルにもよるのでしょうが…また、債券も手数料等を払えば売却も出来ますが、その時は債券価格は金利が上昇しているので下落しています。)
回答専門家
- 向井 啓和
- (東京都 / 不動産業)
- みなとアセットマネジメント株式会社
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ
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10万ドルの件
obalin様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナー(IFA)の森本直人と申します。
ご相談の件、家計の全体像が分からないため、アドバイスが難しいのですが、基本として、債券運用は、金利が上がれば、債券価格は下がる、金利が下がれば、債券価格は上がるというメカニズムがあります。理論上、必ずそうなります。
ですので、アメリカの景気がよくなり、金利が上がれば、債券価格は、下がります。ちなみに、外国債券は、上場株式のように証券取引所で取引されているわけではないので、売りたい場合は、金融機関との相対取引になります。売れるかどうかは、金融機関次第ですが、流動性の高い債券であれば、通常は、売れると思います。いくらで売れるかは、ともかくとして。
ちなみに、もし私が同じ立場ならという視点で申し上げれば、ドル建て公社債は、当面の間は、買わないと思います。また、ドル安のリスクが、完全に消えたとも思えません。同じ為替リスクをとるなら、米国株式ファンド(為替ヘッジなし)を購入するかもしれません。
ただし、ご自身の当初の運用計画と、家計のリスク許容度との兼ね合いで考えることが、大切なのは、いうまでもありません。
やり方次第で、結果は、大きく異なってきますので、必要に応じて、信頼できるアドバイザーと相談しながら、慎重にご検討いただくことをおすすめします。
以上、ご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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債券へのシフトはコストとリスクをお考えください
obalin 様
初めまして、ライフプランの実現と資産運用をサポートするオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
私もお友達と同じように、現時点での債券購入はお勧めしません。
理由は、円安時に売却を予定されているとのことですが、都合よく売却できるかは不確実性が高いものと思われます。
米国の金利が上がる=債券の価格が下がることです。また、為替は原則的には金利が高い国の通貨はそれだけ減価します。
そして、現況は資金の流れかは、リスク資産から確実性資産としての債券に廻り債券の価格は極めて高くなっています(金利は安い)。今後株式等のリスク資産に投資資金が戻る際には債券価格は下落します。
現在の外貨預金を解約して、外債を購入するコストと外債の利回りはとの差は小さいのではないでしょうか。また、債券は価格変動リスクを持ちますが、外貨預金は外貨での元本は確保されます。
円安時に売却・解約を目的にされるのであれば、現有維持でも変らないように思えます。
もし、外貨預金を解約して、同じように外貨商品を購入されるならば、半分だけ解約されて株式を対象とするインデックス・ファンド(ETF含む)をお勧めします。
全額解約されるのであれば、債券のインデックス・ファンドもご検討ください。
なお、為替レートに関するコラムを当サイトにアップしました。宜しければご一読ください。
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/63339
(現在のポイント:-pt)
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