対象:ペットの医療・健康
お手数をお掛けします。9歳牡ミニチュアの病気のことで伺います。11月28日に腹水があり、動物病院に行きました。即検査入院で血液・レントゲン・エコーを行い、結果から翌日開腹手術をし、脾臓全摘、肝臓一部摘出し、数日間入院いたしました。動物病院は当初リンパ腫末期がん(?B)との診断をしていましたが、病理検査の結果は「リンパ腫を示唆する所見は見出せない」とのことでした。で、病院は現状腹水の原因は特定出来ないので当分は対症療法で行きましょうということで犬を退院させました。犬は退院後食欲も旺盛で、水もよく飲み、便も良便で、快復の期待を持たせましたが、この木曜頃からうずくまり、金曜の通院翌日から食意欲はあるのだが食べられない状態となっており、苦痛は訴えませんが、酷く衰弱しています。飼主としては病因が特定できるものなら特化した治療を受けさせたいのですが次のデータから原因をおおまかに(腎造系とか)推定することは出来ませんか?CRP(手術前19mg→この金曜30以上測定できず。)HCT(手術前24.3→退院時43.8→金曜32.4)WBC(手術前5.7→6.2→8.8)PLT(手術前104→358→171)AKLP(手術前279→以後測定なし。)AMYL(手術前1747→以後測定なし。)BUN(手術前54→木曜55.4)CREA(手術前1.1→木曜1.1)病理コメント・脾臓は大部分が髄外造血からなる。これに混在して組織球様細胞の増生が有意に認められる。肝臓でもグリソン鞘を中心として円形細胞が浸潤しており、その内のある程度は免疫染色において組織球形マーカーのMHC−?が陽性を呈しています。可能性として二次的変化を伴う組織球増殖性疾患は考えられるので全身チェックが必要。所見・脾臓は赤脾臓においてび慢性に造血細胞が確認されるが、明らかなモノトーンな細胞の増生は確認されない。
yamasukeさん ( 東京都 / 男性 / 60歳 )
回答:1件
9歳牡ミニチュアの病気
腎臓も肝臓も機能的には問題ないようです。 最終の血液検査の中で異常値と思われるのはCRPとBUNです。11月29日に広く肝切除の手術をしたのならCRP、BUNは、まだこれ位上がるのかなとも思いますが。 食欲があって食べられないと言うのは、飲み込むことが難しいということでしょうか? 流動食ならいかがでしょうか?
いずれにしても腫瘍の組織学的な確定診断がつかなかったのは残念です。病態として全身性組織球腫の様相を示してくると、難しいケースと言うことになります。
抗癌治療に於いても、炎症性疾患にしても体力が勝負ですので、担癌動物に適したヒルズ社のa/dやウォルサム社の高栄養サポートなど流動食として、口に流し込めるものをお使いになられたら、いかがでしょう。
評価・お礼
yamasukeさん
井上獣医 様
重ね々ありがとうございます。
「肝臓に大きなトラブルあるのでは」とのご指摘、本
夜セカンドの医院の診察で、黄疸の発症が認められ、
応対獣医も肝臓に障害が生じているのではとの見解を
打出され強肝剤、抗生剤を輸液とともに投与致しまし
た。(犬も幾分リラックスしているように思われま す。)
ご指摘のお蔭で病因を明確に出来たように思われ、治
療の方針が固まりました。今後どこまで回復するか解りませんが食餌に配慮し、出来るだけの治療をさせてあげたいと思っております。本当にありがとうございました。
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yamasukeさん
9歳牡ミニチュアの病気
2008/12/15 21:34井上 様 ご多用のところご回答を戴き、ありがとうございました。犬の重篤な状況は変わりませんが別動物病院で輸液を行い、ご示唆のあったa/dを与えることとしました。幸い嫌がりもせず食べましたので、安堵したところです。犬の状態は日々悪化するばかりで、うずくまっているものの眠らず、体重は4.8kあったものが3.8まで落ち、体温も37度を切ってしまいました。様子を見ていると何とか年内はと思っていたのですが、痛々しく難しい状況です。昨日記述しました病理報告がスペースの関係で切れてしまいましたので再掲致します。・・一部に赤血球を貪食するマクロファージが小さな領域として散見される。肝臓はグリソン鞘において、円形細胞群が確認される。核分裂像が散見される。これに混在して小リンパ球の浸潤が認められる。肝細胞は空胞変性を伴い、毛細胆管には胆汁栓がいくつも形成されている。類洞にはリンパ球などの炎症細胞が散見される。肝細胞索は乱れており、肝小葉の乱れは軽度。
yamasukeさん (東京都/60歳/男性)
(現在のポイント:-pt)
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