対象:一般歯科・歯の治療
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山内 浩司
歯科医師
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歯ぎしり・くいしばり
就寝中の歯ぎしり(ブラキシズム)・くいしばり(クレンチング)は、脳を一時的に休めるための恒常的行為であるとも言われています。本来寝ている間も我々の脳は働いているのですが、レム睡眠とノンレム睡眠の移行期のほんのわずかな時間のみ脳は休止し、代わって自律神経が身体を支配するということです。その間に脳内のストレス因子を発散させる行為の一つとして歯ぎしりなどが行われるそうです。ですので唐辛子さまのように疲れがたまっている時や、ストレスが多く蓄積しているときほど翌朝に顎などの疲れが出やすいのです。一般的な就寝時間に対しておよそ2分くらいがこの歯ぎしりタイムといわれています。脳が筋肉を動かすことに対して自律神経は抑制が効きにくく、そのためにそれに携わる組織に過負担を強いてしまうことがあります。お口の中の血豆や、顎の疲れもおそらくそれらによるものと考えられます。
ではどのように解決できるかということですが、実は明確なメソッドは確立されるに至っておりません。ナイトガードと呼ばれるマウスピースをはめて就寝し、大きな力を緩衝することにより顎関節や歯、歯茎などの歯周組織に掛かる負担を軽減することが多く用いられる予防的対処法です。また、自己暗示などによる軽減法もあるようです。
マウスピース(ナイトガード)は現在健康保険にも適応されておりますので、歯医者さんにご相談いただけるとよろしいと考えます。どうぞご大切になさってくださいませ。
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