対象:住宅設計・構造
回答:5件
床材の選定
私の場合、床材は90%が無垢のフローリングで、後はコルクタイルにすることが多いですね。使い分けとしては、コルクタイルの方が幾分弾力があるので、子供室とか、床に直に座る生活をする部屋にコルクタイルを使うようにしています。
フローリングの場合は、必ず無垢材で、浸透性の自然塗料を塗るようにしています。人間の足の裏は、思っている以上に敏感で、張り物のフローリングと、無垢材の違いも歩いたときの感触で解りますし、塗料もウレタンのような膜を作る塗装は、裸足で歩くとべたついた感じがしますが、自然塗料ですとさらさらした、気持ちの良い仕上げになります。
ペットを飼っている方の家で、以前失敗したことがあります。最初は、コルクタイルで仕上げようと思っていたのですが、そのお宅の犬が、すぐに粗相をするので、尿が沁み込まなくて、掃除の楽な床にしてほしいと言う要望があり、リノリュームを貼るように変更しました。ところが、床がすべる為に、そのお宅の犬が股関節を痛める病気になってしまい、結局あとから、タイルカーペットを引いて対応することになりました。
ペットのいるお宅の場合は、その辺の注意も必要です。
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実際踏んだ時の感触を味わうといいですよ
床材は、''足裏が直接触れる部分として、とても重要''だと思いますね。フローリングでも無垢材と複合フローリングでは全く踏み心地が違いますし、無垢材に使う保護塗料も浸透性のものと塗膜(表面に塗装の膜をつくる)のものがあり、これまた感触が違います。
また無垢材でも桐、杉、パインのような柔らかいものから、ナラやメイプルのような硬い材料まであります。
このようにいうと「どうやって選べばいいの?」と思われるかも知れませんね。''私の場合はサンプルをクライアントの方にお貸しして1週間くらい踏み較べ''などをしてもらったりしています。
「見た目はこっちが良いけど、踏み心地は断然こっち」
など、実際に踏んだ時の感触で納得して選ばれる方もいます。
床材はこれ以外にも、コルク、リノリウム、塩ビシート、カーペットなど沢山ありますが、他の建築家の方が書いているように使い分けながら、''最終的には肌触りが感性を刺激して高めてくれる''と思いますよ。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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敷浪 一哉
建築家
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触れる箇所を気にして
色々な判断の方法があると思います。
インテリアとして床が雰囲気に影響する割合は大きいですから、素材や色などは慎重に選びたいものです。
一つの選択手段として、体のどの部分に触れるのか ということを気にするのはいかがでしょうか。
例えばリビングでは、ソファを置くのか地べたに座るのかで、床に触れる割合が大きく異なります。
もし、床に直接座って生活するならば、フローリングでもやわらかい素材(例えば杉やパインなど)やコルクなど、肌触りのよいものがいいでしょう。タイルの上でゴロゴロしたくないですもんね。
もし、ペットを飼っているならば、硬い樹種のフローリングは滑りやすくて、間接を痛めますので要注意です。おしっこの心配などを考えるとコルクやタイルなどがよろしいでしょう。
青木 恵美子
建築家
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床材の選定について
リフォームでの床材の選定は用途だけでなくいろいろなことを考えて選ぶ必要があると思います。
例えば・・・・
1.設置場所:戸建住宅の1階なのか?2階なのか?
2.設置構造:マンションなのか?戸建住宅なのか?
3.使用状況:小さなお子様がいるのか? お年寄りがいるのか?
床暖房をいれるのか?
ペットを飼っているのか? などなど。。
上記を考えた上で、部屋の用途と合わせて決めるといいと思います。
ちなみに・・・
■戸建て住宅の1階のリビング&キッチンーライフスタイルや用途にに合わせてある程度自由に選べます。
一般的には、フローリング、タイル、コルクタイルなど。フローリングでも無垢材から複合フローリングまでいろいろあります。
■戸建て住宅の2階ー階下への音の振動をお考えください。子供部屋では、脚にやさしいのでよくコルクタイルなどを使用することもありますが、階下への振動はある程度はやむを得ません。
■マンションの場合ー最近はほとんど二重床(築20年以内であればほとんどそうでしょう)に、衝撃音低下処置の床材が張られていると思います。しかしお子様の飛ぶ音や家具を引く音など意外と階下に響きます。
一般的な回答しかできず大変恐縮なのですが、表面の床材と共に、下地、設置状況を考慮してお選びください。
最近は、ほとんどフローリングが多いでがね。
鈴木 克彦
建築家
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フローリングの場合、音の問題も見逃せません
リフォームの場合、既存が何か(じゅうたんやフローリングなど)にもよりますが、二階の場合、音の問題も見逃せません。
私は、基本的には、家の中では素足でいたいので、裸足でもさらっとして気持ちがよい無垢板をお勧めしています。
さらに、無垢板の場合は、自然素材塗料や、自然素材ワックス等の、樹脂でコーティングしていない、いわゆるオイルフィニッシュをお勧めしています。
(フッ素樹脂やウレタン樹脂仕上げにすると、傷には強くなっても木の質感が無くなり、プラスチックの上を歩いている様になるからです)
しかしここで気を付けたいのが音の問題です。
二階が子供部屋、その下が客間や親世帯の部屋、と言った場合は、音が響かない様な工夫が必要です。
特にマンションなどの場合は、絨毯やカーペット仕上げを管理上の規約で基本としているところも少なくなく、フローリングの場合は、「遮音等級L○○以下」等と決められている場合があります。
後々のトラブル防止のために、気を付けたいところです。
ちなみに写真は、防音部材を施工したのち、無垢のパイン材を自然素材塗料で仕上げたマンションリフォームの例です。
(現在のポイント:-pt)
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