対象:保険設計・保険見直し
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質問させていただきます。
ちょうど4年前に、積立利率変動型一時払終身保険(米ドル建)に子供の学資保険目的で加入しました。
保険料は25,041.78USドルです。
積立利率は2026年までは3.80%です。
毎年運用状況が記載された情報が届くのですが、その見方についての質問です。
・積立金
・市場価格調整額
・解約返戻金額合計
とあるのですが、市場価格調整額がマイナス表示されています。
これは今のところ損をしていると言う事でしょうか?
まだまだ解約するつもりはありませんが、
市場価格調整額というものが良く分からず
上記の3項目を分かりやすく教えていただけると助かります。
annjiさん ( 兵庫県 / 女性 / 31歳 )
回答:3件
米ドル保険の市場価格調整についてお答えします
annji様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
ご質問の件、結論から言えば、市場価格調整額がマイナス表示なら、今解約すると、返戻金への影響は、プラス方向になるはずです。(為替は考慮せず)
このことを理解するためには、まずは、債券運用の知識が必要です。
債券運用においては、金利が上昇すれば、債券価格は下落する、金利が下落すれば、債券価格は上昇する、という市場のメカニズムがあります。
なぜそうなるのか。
例えば、4年前なら年3.8%の金利が付く15年満期の債券を買えたとします。
そして、現在、新規で売られている15年満期の債券の金利は、仮に年2.0%とします。
今、新たに買うとした場合、4年前の年3.8%の債券の方が魅力的な感じがしますよね。
しかし、この場合、4年前の年3.8%の債券は、市場では高めの価格で売られます。
4年前の年3.8%と、現在の年2.0%の債券のどちらを買っても有利不利はなくなるよう市場で価格が調整されます。
今お持ちの保険も、中身は米国債などで運用されていますので、中途解約時に、保険会社の損得にならないよう、上記と同じ「市場価格調整」をしているわけです。
補足
すみません、条件が同じでなければならないので、上記説明の新規の方は15年満期→11年満期と訂正させてください。
評価・お礼
annjiさん
2015/06/03 10:42丁寧なご回答ありがとうございました。
お礼が遅くなりすみません。
市場価格調整額は私が購入した3.8%の商品と今の積立利率の差を調整すると言う事で合っていますでしょうか?
私のイメージ的に、解約返戻金から市場価格調整額分が引かれる(マイナス表記になっているので)のかと思っていたのですがそうではないのですね。
ゆっくり理解をしていきたいと思います。
ありがとうございました。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
小川 正之
ファイナンシャルアドバイザー
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市場価格調整と解約返戻金について。
annji様
はじめまして。
私はマネーアドバイザーズトウキョウ株式会社の小川正之と申します。
積立金 ± 市場価格調整 =解約返戻金 となります。
【積立金】
現在運用されている金額です。
【解約返戻金】
実際に解約をした際に受け取る金額です。
【市場価格調整】
市場価格調整はプラスにもマイナスにもなる可能性があります。
市場価格調整は、保険を途中で解約した場合の解約返戻金が、市場金利によって増減する仕組みのことです。
保険を契約した時と、解約した時の市場金利を比較して、解約返戻金に反映されます。金利動向によって増減します(契約時よりも解約時の市場金利が、高くなっている場合には解約返戻金が減少し、低くなっている場合には解約返戻金が増加します。)。
しかしながら、契約後一定期間毎(15年毎)に積立利率を見直す保険の場合、更新のタイミングでは市場価格調整が±0になります(積立金 = 解約返戻金 になります。)。
つまり、契約から15年間(2026年まで)は市場価格調整の影響がありますが、契約からちょうど15年後(2026年○月○日(契約応答日))の解約返戻金については契約時点で確定しています。
その後15年間(2041年まで)は同じ様に市場価格調整があり、ちょうど15年後(契約日から30年後)には市場価格がまた±0になる、となります。
ご契約時の「設計書」があれば、解約返戻金のページをご確認ください。
【まとめますと…】
一時払保険料25,041.78USドルは、契約時に手数料が引かれ、そこから積立利率をもとに運用され、15年後には積立金(=解約返戻金)が○○○USドル(確定)になっています。
その期間内に中途解約をする場合には、その時点での積立金と市場価格調整で解約返戻金が決まります。
【余談ですが…】
上記は為替のリスクを考慮していません。
解約の際に円に換えるのであれば、為替のリスクもありますので、その点もご注意ください。
円高ドル安はマイナス要因、円安ドル高はプラス要因になります。
また、解約をした際の税金の取り扱いにもご注意ください。
解約返戻金と一時払保険料の差額が一時所得として所得税・住民税が課税されます。
以上、文章では上手く伝わらないかもしれませんが、お役立ていただければ幸いです。
ご質問等がございましたら、お気軽にお申し付けください。
何卒よろしくお願い致します。
マネーアドバイザーズトウキョウ株式会社
小川 正之
評価・お礼
annjiさん
2015/06/03 10:37ご丁寧に回答していただきありがとうございました。
お礼が遅くなりすみません。
積立金と解約返戻金については分かるのですが、
市場価格調整がマイナス表示とゆう事がいまいちまだ理解できておりません。
マイナス表示=解約返戻金が下がる?イメージがあるのですがそうではないのですね。
もう一度返答をゆっくり読み勉強させていただきます。
ありがとうございました。
小川 正之
2015/06/03 11:10annji様
この度は、コメントと評価をいただき、誠にありがとうございます。
保険会社によって表記の仕方が異なります。お手元の書類が分からないので説明が難しいのですが…もしかしたら下記の形式かもしれません。
解約返戻金額=積立金額-市場価格調整額
積立金から市場価格調整額を差し引くという計算式になっていて、マイナス表記の市場価格調整額を上記の計算式に当てはめると結果的にプラスになる、という形式の可能性があります。
ご確認ください。
何卒よろしくお願い致します。
FPなにわ福田
ファイナンシャルプランナー
-
市場価格調整額について
annjiさま
大阪でファイナンシャルプランナーをしております
福田と申します。よろしくお願いします。
http://primestage.jp.net
4年前にメットライフの商品にご加入とのことですね。
為替もその頃であれば円高だったので、一時払いでの
円価は現在においては有利な条件だと思います。
さて、積立金と解約返戻金から説明します。
積立金は文字通り現在積み立てされ運用
されているお金になります。
解約返戻金はこの商品をやめた時に実際に返ってくる
お金になります。(ここから為替手数料が引かれます)
市場調整価額というのは確かにわかりにくいですよね。
この商品は債券の特徴を持っていまして、まずはその特徴を説明いたします。
ご加入された時期の積み立て利率が3.8%とのことですので
この3.8%というのが商品価値になります。→価値というのがポイントです。
積立利率というものは毎月変動いたしますので、例えば
現在であれば2.0%であるとします。
3.8%と2.0%の商品価値というのは、3.8%で運用する方が
商品価値が高く、2.0%の方が商品価値が低いことになります。
仮にこの商品を売買したとすれば、当然ながら3.8%の方が
価値が高いので、高く売買してもらえます。結果的に解約返戻金の
金額は上がるという仕組みなのです。
よって現在の流通している商品の利率よりも高い利率で加入されて
いれば、解約返戻金は市場価格調整の項目でいえば増える方向になります。
逆に現在の金利がご加入時によりも高くなれば
解約返戻金は減る方向になると理解しておいてもらうとOKです。
つまり表示のプラスとかマイナスという意味はあまり重要ではなく、
現在の市場での金利が加入時よりも高いか低いかによって変わる
と認識してもらえればと思います。
もしわかりにくいようであれば、ご連絡いただければと思います。
評価・お礼
annjiさん
2015/06/03 11:01ご丁寧な回答ありがとうございました。
お礼が遅くなりすみません。
市場価格調整額、なんとなくのイメージがつきました。
私が加入して時期の3.8%より現在の利率が下がっている事への調整という事ですね。
マイナス表記になっているので、仮に今解約するとして、解約返戻金から引かれてしまうのかと思っていました。
ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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