ﾌﾚﾝﾁﾌﾞﾙﾄﾞｯｸﾞ

はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。

実際は診てみないとなんともとは思うのですが、文面からの想像で書かせていただきます。
参考程度にお考えください。

犬の嘔吐にかぎらず、猫の嘔吐などでもそうですが、健康な犬（猫）でも月に1回や2回は吐くことがあるかもしれませんが、次の条件のうちどれか一つでも満たした場合は、病院での検査、治療を受けられるべきかと思われます。

1. 吐くだけでなく食欲も落ちている
2. 吐くだけでなく、元気もない
3. 吐くだけでなく、下痢もしている
4. 1日2回以上吐いた
5. 2日以上連続で吐いた

今回の場合4の条件を満たしているので、たとえ食欲があろうと、元気があろうと、便が正常だろうと、病院での検査治療を受けられるべきかと思われます。

人間同様早期発見、早期治療が鉄則ですので、早めの行動が良いかと思われます。

消化管に異常がある場合は薬物や玩具などの異物誤食や腫瘍による閉塞、ウイルスや細菌、寄生虫の感染症、胃腸の炎症などが考えられます。

内臓疾患では、肝臓や腎臓の異常、膵炎、ホルモン異常が挙げられます。

これらは身体検査、血液検査、X線検査、超音波検査などで鑑別していきます。

またフレンチブルドッグやパグなどの短頭腫においては、短頭腫気道症候群という病気が知られています。

これは鼻から気管までの呼吸器部分が狭くなり気道閉塞が起こる症候群で、ガーガーという呼吸音やいびきを起こし、悪化すると呼吸困難を呈する病気です。

病気の随伴症として胃腸運動障害や食べた物をすぐに戻す吐出を引き起こす場合があります。

急性で一過性のものもありますが、症状が続く場合や元気や食欲等の一般状態が低下するようであれば早めに近医を受診し、必要な検査、治療を受けてください。