対象:ペットの医療・健康
室内飼いの飼い猫がかかりつけの病院にて子宮蓄膿症との診断を受けました。
異変に気づいたのは食欲の低下と血尿でした。
膣やお尻に粘液質のものは確認できませんでしたが、超音波検査にて子宮蓄膿症と診断をうけ、高齢のため内科的治療(点滴、抗生剤様子をみてホルモン剤投与)をしていくことになりました。
閉鎖型かもしれないと言われたのですが、尿に血液がピンク色に混ざっている状態です。膿状のものはまったく確認できないのですが、子宮蓄膿症は血尿も伴うのでしょうか?
また自宅にて気をつけてあげられることはなにかありますでしょうか?
まめいっちーさん ( 山形県 / 女性 / 22歳 )
回答:1件
Re:雌猫 18歳 子宮蓄膿症と診断を受けました。
まず血尿をもたらす原因としては、腎結石や腎腫瘍などの腎疾患や膀胱炎、膀胱結石、膀胱腫瘍等の膀胱疾患をはじめ、凝固異常や血小板減少症等の血液疾患、卵巣腫瘍や子宮内の腫瘍、そして子宮蓄膿症等の生殖器疾患が挙げられます。これらの鑑別には超音波検査以外に血液検査が必要であり、その結果に基づいて診断し治療を進めていく必要があります。
まめいっちーさんの猫がそれらの検査を行った上で子宮蓄膿症と診断されたのであれば、子宮内で炎症がおきている状態であるため出血が起き血液が尿に混じり血尿として見られていると考えられるでしょう。この場合血液の凝固能が正常であるか貧血がないかも血液検査にて確認しておくことも重要です。
また子宮蓄膿症の病態としては開放型と閉鎖型があり、開放型では陰部より排液が見られ閉鎖型は排液が見られません。そのため閉鎖型では子宮内の液体の貯留が顕著に認められます。この他子宮の病気としては、子宮水腫や子宮内膜症、子宮や卵巣の腫瘍等が有り似たような症状を示すこともあります。そしてこれらの第一選択の治療としては、外科手術にて卵巣子宮摘出術を行うことです。
しかし重度の貧血があり輸血が困難な場合や重度の心疾患がある等、一般状態が厳しい際には内科治療を行うこともありますが、
その際にもこまめな超音波検査での子宮の状態確認が必要であり、一般状態を注意深く見る必要があります。
まめいっちーさんの猫は大変高齢でありますので、ご自宅では元気や食欲、その他の症状が出てこないか状態に気をつけてください。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング