右側のみの抜歯で行う矯正

（回答）

お話の内容からすると、上下顎右側だけ小臼歯の抜歯をして、矯正される様ですね。
一般的には、片側だけの歯の抜歯では、左右的な力のバランスはとりにくくなります。
ただし、下顎の位置の偏位（ズレ）、前歯の正中線の修正のために片側の抜歯だけ行うこともあります。
したがって、片側だけの抜歯をする理由と目的、左右的な力のバランスをどうとるのかを、
主治医に卒直に聞いて、納得し理解した上で矯正治療を開始すべきだと思います。
なお、矯正治療中に妊娠しても、出産前後に治療を一時的に休止すれば問題はありませんが、
歯を抜くのは控えるべきだと考えます。


院長の専門分野
舌側矯正（ぜっそく矯正）、リンガル矯正、裏側矯正
http://www.aoyama.or.jp/lingul.htm

はじめまして長崎の堀内と申します。さて、お問い合わせの件ですが、右上下だけ抜歯しての矯正に不安があるということですね。

矯正医によって考え方が違うということを前提にしてお話をしますと、私は左右非対称の抜歯は可能なら避けたほうがいいと思っています。やはり咬みやすい側ができることで体のバランスは変化しやすいことはあります。ただし、もともと右側を下にして寝たりあるいはうつぶせ寝をしていたりということがもしかしたら幼少期からあられるのかもしれません。
顔に対して歯列が対称に並ぶことが理想ですし、歯の数も左右対称が理想です。

難点としては、埋まっている右上の５が使えるかどうかについて詳細はわかりかねますが、もし、この歯をひっぱりだして使うとすると治療期間は大幅に伸びるでしょう。

アーデルハイドさまがもともと右側から歯列を押してしまうような癖、そして体のバランスを持っておられるようでしたら、このバランスのままということを考えれば、右側だけの抜歯もありでしょう。この機会に体のバランスを正常に！と考えておられるようでしたらもう一度矯正の先生とご相談されることをお勧めします。

まず答えやすい解答から。。

妊娠の時期と矯正の時期ですが、基本的に大きく問題はありません。
しかし、妊娠期間中は歯肉が通常のときよりも腫れやすい方も多いですので、より口腔内の管理には注意が必要です。しかし禁忌ということはなく、私の患者さんでも矯正治療中に出産を迎えるかたは当然いらっしゃいます。

ただし、抜歯については妊娠期間中はこれも安定期であれば禁忌ではありませんが、個人的には避けてもよいのではないかと思います。

治療方針についてですが、このような方法をとっても必ず違和感がでるとかバランスが悪くなるとかということはありません。しかし、多くの矯正専門医はそういう選択をとらないことが多いかと思います。それはそういう選択をしないほうが良い症例がやはり多いからです。

また片側だけぬくと上下の歯の真ん中がずれる、もしくは顔の真ん中に対して歯列の真ん中がずれる可能性もあります。
矯正専門で開業されている先生にセカンドオピニオンとして診ていただくのが一番良いかなとも思います。
今かかられている先生のご判断が問題ないという場合ももちろんあるとは思いますが、不安であればそれを払拭するためにもセカンドオピニオンをとるのが一番安心ではないでしょうか。