子犬の口がアンモニア臭い

はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。

さて口臭が強い場合可能性としては
１． 食糞
２． 歯石、歯肉炎
３． 腎不全
４． 肝不全

あたりが犬の場合、よくあるかと思われます。

このうち2はさすがに生後2カ月で、ということはないでしょうから、１，3，4のどれかということになると思います。

ただ、3，4はさすがに検査をしてみないと何とも言えないところです。

どちらにせよ、おうちに来て10日というと、そろそろ健康診断が必要な時期でもあるでしょうから、一度便と尿を一緒に持って、動物病院で健康診断を受け、一緒に3，4の可能性がありうるかどうかを見てもらってはいかがでしょうか。

尿は脱脂綿などにしみこませて持っていけばよいと思います。
また一日の飲水量もわかると、主治医の先生は判断しやすいと思いますので、給水ボトル（あるいは食器）に決まった量の水を入れておき、24時間でどれだけ減っているかを確認し（たとえば400cc入れておいたら、150cc残っていた＝250cc飲んでいた、など）、一緒に健康診断を受けられる先生に、伝えるとよいかと思います。

犬の口臭は多くが歯周病や口内炎などといった口腔内の疾患によるものが原因となります。
腎臓の機能低下により毒素が代謝されなくなると、口からアンモニア臭がしますが、その多くは加齢による機能低下が原因です。したがって、若齢では先天的腎臓の機能、構造異常・中毒などによる急性の腎臓の機能不全以外ではごく稀です。
飲水量は、体重1キロ当り100ml以上飲んでいるかどうかが多飲の目安になりますのでご自宅で測ってみてはいかがでしょうか？
アンモニア臭以外の口臭については、食糞をやめさせる、食事を変更する、歯磨き粉・歯磨きジェルなどを使用するなどで改善されることもあります。
心配であれば、血液検査や尿検査、超音波検査で腎臓を評価できますので、一度病院を受診されてみてもいいのではないでしょうか。