対象:住宅設計・構造
志田 茂
建築家
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中古物件を選ぶ基準
志田茂建築設計事務所 志田です。
「この年代の物件は・・・」というのは、大袈裟に思いますが、「検査済みをとらなくても・・・」と思う人も、まだまだ多かったかもしれません。また、多くの中古住宅で「検査済み」がない事も確かだと思います。
「検査済み」をとらなった理由に
A)ちゃんと作っているのだから、わざわざお墨付きをもらわなくても・・
B)たいした変更ではないが、建築確認を出した時の図面からは変わっていて
その手続きをするのが面倒だから・・
C)違反しているので、取る事ができない・・・
などが考えられます。
そのどれにおいても、本当にきちんとしたものを作ったのなら、購入して住む事には問題ないと思いますが、ただ、C の場合には、気分はよくないですね。
「検査済み」がない=不安な建物 というわけではありませんが、それはなんとも言えません。
大規模なリフォームする事を前提に購入されるなら、それなりに補強・補修する事ができます。
もし、その家を気にいられたのなら、一度、設計事務所や建築会社に調査を依頼されて、判断されるといいかもしれません。
「検査済」はひとつの目安ではありますが、絶対ではありません。
もちろん、取らなかった事は正当化はできませんが。。
ご自身が不安に思う事が解決されないのなら、ためらわず止めたほうがよろしいと思います。
購入を前向きにお考えになるのであれば、売主の瑕疵保証をつけてもらう事を、契約条件とされるといいと思います。
土地・中古住宅・中古マンション、、、どれも、縁 です。
「いやな感じ」がするものは、止めたほうがいいと思います。
100%満足できるものとの出会いはなかなかありませんが、「いいな〜」「ここに住みたいな」って思えるなら、「いい縁」である可能性は高いと思います。
ご自分のお気持ちに正直になり、その家をもう一度ながめてみてください。
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この回答の相談
平成14年築の中古物件の購入を考えておりますが、不動産売買契約書の特記事項に『建物検査済証は取得しておりません』とあります。
仲介業者に聞いても、この年代の物件は検査済み証を取らない物件も多… [続きを読む]
torataさん (神奈川県/50歳/女性)
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