対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
1
EP塗装はとても良いのですが
- (
- 4.0
- )
こるびじぇさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
おっしゃることは良くわかります。
「クロス」といっても、安い価格帯はビニルクロスで、多くは量販品と呼ばれる、一番安いものです。
ビニルクロスは一番良いと思われるテクスチャを選んでも、ウソっぽく、ジョイントは安っぽいです。
ジョイントのない、現場塗装のEP(エマルジョンペイント、通常ローラー仕上)は、ずっと美しく、ビニルクロスより深みがあります。
ただ残念ながら、ビニルクロスよりは高いです。
どの位高いかは、工務店によりまちまちで、私の経験では、ビニルクロスよりやや高め、という所から1.5倍位の価格まであります。
現場は明らかに現場塗装EPの方が大変で、養生が必要で、時間がかかります。
出来によっては補修も出ます。
クラックでクレームが出る可能性があります。
現場がいやがる分、価格を上げているのではないかとさえ思われます。
設計サイドからすると、EP現場塗装は神経を使います。
クラックを起こさせないためには、下地プラスターボードの目地には、必ず下地木材を入れ、接合する必要があります。
現場塗装にはプラスターボード2重貼りが良いのですが、コストがかかります。
ルナファーザーは、ドイツ生まれの塗装下地壁紙です。
安全な材料で、優れたテクスチャーで種類も多く、EP塗装するため、ジョイントが見えず、ビニルクロスの欠点を解決しています。
とてもお勧めですが、壁紙+現場塗装なので、価格はビニルクロスの倍位すると思います。
参考にしていただけたら幸です。
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら
補足
お答えする前に、お二人の専門家が書き込まれたとおりなのですが、
ルナファーザーは、無塗装でも使えます。
問題点としては、
・無塗装では、ビニルクロスより、ジョイントが目立ちやすいこと
・塗装を前提に作られた製品で、ビニルクロスよりキズが付きやすいこと
が挙げられます。
新築時は無塗装とし、キズや汚れが気になってきたら塗装する、という選択肢もあるかと思います。
もう一つ、ルナファーザーのEP塗装を、ご自分でやられるのはいかがでしょう。
ローラー塗りは、作業性が良く、少し慣れれば、平滑部でもきれいに塗れるようになります。
ルナファーザーは凹凸があるので、より塗りやすいと言えます。
全く苦手でしたら、お勧めはしませんが、自分でやられると、より強い愛着が湧きます。
塗装する前に、塗装しない部分との境にテープを貼ったり、ペンキが垂れても汚れないようシートを貼る、養生が必要です。
塗装手間の半分は養生と言えます。
当初は無塗装で、何年かしてから自分で塗装するのでも良いのですが、生活している空間(家具やモノ)で、養生して塗装するのは結構大変です。
評価・お礼
こるびじぇ さん
ご回答ありがとうございます。
価格が高い理由が少し分かった気がします。
ちなみに塗装せずにルナファーザーのみの使用っていうのはおかしいでしょうか。。
(現在のポイント:1pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A