対象:住宅設計・構造
木造3F建新築計画中で現在設計段階です。間取の都合上各階とも北側に収納のスペースが当てられていますが、この収納部分の湿度調節(特にカビや結露)がとても気になっております。
ハウスメーカーの人は、昔と違って家自体の断熱がしっかりしているし、24時間換気を付けるので、普通のクロス仕上げで結露等の心配はないと言われていますが、以前住んでいた家で北側物入れがカビだらけになってとても困った経験があり、不安です。
今の建築技術だと本当に結露等の心配はないのでしょうか?
例えばパナソニックの「しつど番」のようなものを使ってもらえないか聞いてみたいとも思っているのですが、効果はあるのでしょうか?
その他何か調湿効果のあるような材料や設備等はあるのでしょうか?
ちなみに、1F北側には1間の押入れがあります(内部には窓なし、換気なし。)
2Fには、3畳程度の食品庫兼家事室(窓なし。換気あり。)と4畳程度の洗濯室兼クローゼット(窓あり。エアコン設置予定。)3F北側は、WIC(窓あり、換気あり)です。
りうさん ( 東京都 / 女性 / 44歳 )
回答:2件
私の自邸では・・・
押入れ内部に桐のパネルを張ってあります。
こんばんは!浜田ともうします。
私の自邸では、湿気対策で、桐のパネルをクローゼット、押入れ内部に張っています。
中国の製品でそれほど高くはありませんでした。
私の知り合いの建築家の方も桐を押入れに良く使っておられたので、
私も採用しましたが、いつもさらっとしていていい感じです。
高断熱高気密では、部屋で湿気が発生した場合、逆に抜けにくくなるため、
顕熱型の24時間換気システムを使って湿気を排出することが理想です。
第三種の24時間換気(一般的な換気扇を使った排気で、給気は外気を取り込むため
逆に湿気を部屋に入れてしまう事になります。)では、湿気を導入してしまうため、
湿気が入り込んで抜けにくくなる恐れもあります。(24時間換気は、
シックハウス対策のための換気計算しかされていないので、
湿気を排出することを目的とした換気ではありません。
100パーセント湿気を排出することは出来ないと思います。)
24時間換気のシステム内容が読み取れませんでしたので、
あやふやなお答えになってしまいました。すいません。
ご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 浜田 肇一
- (福井県 / 工務店)
- 濱田建設株式会社 代表取締役専務
パッシブZEHで、エコで長期に快適に暮らせる住まいを
福井県・滋賀県近郊で、パッシブデザインのZEH住宅を手がける設計工務店です。時を経てライフスタイルが変化しても、各空間の用途を自在に変えられるのが大きな強み。自然エネルギーも最大限に活用し、低コストでエコな暮らしをサポートします。
野平 史彦
建築家
1
断熱の程度によります。
りう様
昔の殆ど断熱の効いていない家では、よく開放型の暖房器具を使ってリビングなどで局所暖房を行なっていたと思うのですが、煙突の無い石油ストーブなどを使うと、燃焼により多量の水蒸気が発生し、それは暖房している部屋ではいいのですが、その暖かい空気が非暖房室、特に北側の最も冷やされている壁面、即ち、北側の押し入れの中に侵入すると、たちまち冷やされて飽和水蒸気量を越えてしまうため、その分が水(結露)となって付着する事になります。
昔の家ではそういうことが繰り返していたので、押し入れの中はカビやダニの温床になっていた訳です。
しかし、きちんと断熱された家(次世代省エネ基準なみに)では、北側の部屋であっても壁面が結露域に達する程冷たくなる事はないので、その心配はありません。勿論、24時間換気設備も結露防止に一役かっているので、カビや結露の心配はありません。
即ち、あなたのお宅の断熱仕様がどのようなものであるかによって違って来ますので、その辺りをご確認頂ければと思います。
ご参考まで
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A