対象:投資相談
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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リスクコントロールとリバランスのお勧め
ちゃんぴ 様
初めまして、オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
当該投資信託の基準価格が回復するかの見通しはお伝えできませんが、投資・運用の原則をご紹介しますので、保有されている投資信託を点検ください。また、資産配分を決定された後のリバランスをお勧めします。
なお、現在利益が出ている投資信託が将来も成績が良いことは保証できません。セオリーでは、次善に利益が上がる投信を選ぶことは出来ないとされています。
1.当該投資信託はインデックス・ファンドでしょうか?
現代ポートフォリオ理論によれば、最も効率的な投資方法は、インデックス・ファンドをなるべく安く購入して、長期間保有し続けることとされています。
インデックスが購入できれば、対象とする市場全体を購入することと同じになり、ファンドマネジャーの運用も長期的にはインデックスを上回ることが困難なことが実証されています。
2.当初購入時に、資産配分を検討されて当該投資信託を購入されましたでしょうか?
様々な実証研究によれば、資産運用の成果の91%は資産配分によって決まると報告されています。
従いまして、ちゃんぴ様のリスク許容度と期待リターンを検討して、そのリスク・リターンに合う資産配分を決定されるよう、お勧めします。
順序は2.を行った後に1.でその資産配分に沿った投資信託を購入することになります。
補足
例えば、日本債券、日本株式、外国債券、外国株式という4資産に均等配分した場合、期待リターンは4.3%で標準偏差(リスク)は8.7%になります。これは、年間の運用の68%は-4.4%〜+13.0%の範囲にはいり、運用結果の95%では(20年に1回程度)-13.1%〜21.7%の範囲(年初に100万円投資された場合に年末の残高は86.9万円〜113万円)に入ることを指します。
リスクを抑えるには日本国債の比率を上げ、収益を求めるには日本株式と外国株式への配分を高めることでコントロールします。
そして、その配分に沿って、夫々の資産クラスを対象とするインデックスファンドを購入されることが長期運用では効率的です。
このような観点から、現在保有されている投資信託を点検し、当初の資産配分にあわせたリバランスをお勧めします。
私のHPに資産配分検討表とともに、年金を運用している、国民年金基金連合会(均等配分型)、企業年金連合会(株式重点型)、年金積立金管理・運用(独行法)(日本債券型)の資産配分、各資産別の期待リターン(収益率)を掲載しています。宜しければご一読下さい。
http://www.officemyfp.com/assetclass-1.html
なお、毎月資産・運用の勉強会を開催しています。宜しければご参加ください。
http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
現在、投資信託を保有しています。
現在、サブプライムの影響で評価額がかなり下がっています。
自分としては、長期保有の運用を考えています。(現在投資額130万円くらいが82万円の評価になっています… [続きを読む]
ちゃんぴさん (埼玉県/34歳/女性)
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