対象:ペットの医療・健康
肺
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残念な結果になってしまいました。 心よりお悔やみ申しあげます。
『肺に水が貯まる』という現象には2種類あります。 一つは、感染になどによって肺実質や気管枝に滲出液が貯まる、いわゆる肺炎と、もう一つ、心臓、特に左心の機能低下によって、漿液が漏出してくる肺水腫です。
今回のケースでは、病理解剖がなされていませんので、どちらかは確定できませんが、術後いきなり感染性の肺炎になることは稀ですので、心臓に大きなストレスが掛かったのかなと想像しているのですが・・・。
ひょっとすると、肥大型の心筋症が潜んでいた可能性が考えられますが、一般的には、術前の検査で肥大型心筋症を判定するまでの詳しい検査は実施されないことが多いので、こういう結果になってしまったのかなと、当院の場合におきましても、反省を含めて、考えさせられるケースでした。
補足
現在、当院に入院しているヨークシャテリアは、最近、吐くことが多いということで来院されました。レントゲン検査をしましたところ、軽い心肥大と腹部中央にゴルフボール大の塊が見つかりました。腹部の塊は超音波検査で、肝臓の腫瘍と診断しました。手術のため、肥大のある心臓も超音波検査をしましたところ、肥大型心筋症であることがわかり、手術は中止になってしまいました。これまで、何の症状もなく、徐々に進行してきたものと思いました。もし、心臓の超音波検査をせずに、レントゲン検査だけから、ヨークシャによく見られる右心肥大と判断して、手術に踏み切っていたら、ご質問のケースと同様な結果になっていたかも知れません。
また10年くらい前、子宮蓄膿症で緊急手術をしようとしたとき、突然、心停止をしたチワワがいました。当院のスタッフは心手術の経験もありましたので、緊急薬の投与と心マッサージで蘇生したということもありました。
今回のケースが、術後のどの時点で、どういう異変が発生したのか(さらに、術中術後の点滴量は適量だったのか、鎮痛剤の投与量は十分だったのかなど)を、執刀医の先生から詳しくお聞きになられて、その上で、少しでも御納得されればと思います。
評価・お礼
ayaori さん
やはり心臓・循環器系に何らかの原因で破綻が起きた(負担が大きかった)と考えられるんですね。術前はとても元気で、先生も心臓は異常なかったとはっきり言われていましたので、素人なりに、麻酔が何かの引き金になったのではないかと思ったりもしています。ただ、術前に手術そのものの説明や麻酔などのリスクについて先生から全く何も説明がなかったことに納得がいかず…。また、何の疑いもなく信用して任せてしまった自分を責め…。自分の子を失ったような悲しみで、本当に涙が止まりません。
お忙しいところ、ご回答ありがとうございました。
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この回答の相談
専門家のご意見が伺いたく質問いたします。ミニチュアダックス、雌、7歳、未避妊、体重約4.5kg、病歴はありません。手術前までとても元気でした。フィラリアの薬をもらいに病院に行ったところ、… [続きを読む]
ayaoriさん (長崎県/40歳/女性)
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