長江 信和
心理カウンセラー
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【あるがままに】
なんでもかんでも、重大な病気の前触れなのではないか、と考えてしまい、不安と恐怖でいっぱいな毎日を過ごされているのですね。家族や病院で無事を確認すれば、しばらくは安心できますが、すぐに不安が舞い戻ってしまうとのこと。これはもう疲れてしまいますね。生活にも大きな支障がでているのでしょう。
もっとも、病気を予想されること自体は、ごく自然な感覚なのかもしれません。どんな人でも、病気の可能性を抱えていますし、病気を完全に防ぐことはできません。多くの人々は、健康に注意しつつも(例:運動、食事、健康診断…)、若干の不安を抱えながら、日常生活を送っているのだろうと思います。
ただし、現在は、病気の可能性を過大に見積もる傾向(心気症の傾向)があるのかもしれませんね。極端な不安や恐怖を、適度な不安に抑えるためにはどうしたらいいでしょうか?これまでの生活で、ご家族や医師に確認される以外に、病気への不安が治まった経験はありませんでしたか?時期や体調によっても、不安であるときとそうでないときがあったでしょう。日常生活のなかで、ご自分なりの工夫や状態をよく理解されることが、一番の鍵になるのではないかと思います。
その際、「精神交互作用」という考え方が参考になるかもしれません。身体感覚に注意が向く→身体の異変に気づく(『病気では?』)→余計に注意が向く→感覚が強まる(『重病では?』)…という悪循環の存在が知られています。『誰でも病気になるものだ』、『病気になったらなったで仕方がない』、『身体の不調が続いたら病院に行こう』等と考えることで、身体の異変も、あるがままに受け止められるようになるかもしれません。
もちろん、心療内科や精神科を受診されてもよろしいかと思います。つらい状態が長く続く場合は、遠慮される必要はありません。薬物療法で不安や恐怖を抑えることも有効な手段になるでしょう。
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この回答の相談
私は、なんでもかんでも病気なのではないかと思ってしまって、とても辛いです。
たとえば、腕に何か小さいものができていたり、右と左の骨の大きさが違ったり、とにかくなんでもかんでも重大… [続きを読む]
ぽんぽんちゃんさん (北海道/20歳/女性)
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