対象:住宅設計・構造
重量木骨でも・・・
志田先生の御回答に重量木骨のことを書いて頂いておりましたので
(志田先生、ありがとうございます。(~_~;))、
補足なのですが、重量木骨(SE構法)は、在来工法より耐力が高いのですが、
ご質問に書かれておられるように、全く筋交いがないという訳には行きません。
一般の木造住宅に使えるように、中断面までの集成材を使い、
柱は120角、耐力壁(耐力フレーム、GOフレームという架構もあります。)を併用し、
コストを抑えつつ、準ラーメン架構を可能にしています。
ですので、大断面の集成材を使って接合部を剛接合にした二方向ラーメンではないため、
まったく柱と梁とで構成するというわけに行きません。(二方向ラーメンはコストが高くなる
ということと、柱がかなり太くなります(300角は必要)。)
重量木骨でもそれにかなり近い門型フレーム(一方向ラーメン)のGOフレームもありますが、
コストが割高ですので、二間間口ぐらいであれば、柱を抱き合わせてダブルにして使う
耐力フレームで十分可能です。明日から着工する部件も、バイクのビルトインガレージが
1階にあり、耐力フレームで2間飛ばしています。(写真は2間耐力フレームで飛ばしています。)
ただ、今回、在来工法でご検討されておられるようですので、その場合は、壁が全くなければ、
水平力に対してまったく対応出来ませんので、耐力的に持たないかと思います。
設計士さんにご確認されてはと思います。
鉄骨(重量鉄骨)で車庫をして、2階を木造にと言った事も可能ですので(ただ、この場合は、
混構造となりますので、構造計算が必要となるかと思いますが・・・)
どちらにせよ、ビルトインガレージですから、耐火(壁、窓について)、換気についても
よく設計士さんとご相談されてはと思います。 御参考になれば幸いです。
For The Customer 〜全ては顧客のために〜 http://hac.meblog.biz/
回答専門家
- 浜田 肇一
- ( 福井県 / 工務店 )
- 濱田建設株式会社 代表取締役専務
パッシブZEHで、エコで長期に快適に暮らせる住まいを
福井県・滋賀県近郊で、パッシブデザインのZEH住宅を手がける設計工務店です。時を経てライフスタイルが変化しても、各空間の用途を自在に変えられるのが大きな強み。自然エネルギーも最大限に活用し、低コストでエコな暮らしをサポートします。
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