ヨーロッパの腰痛ガイドライン

クロイ様

カイロプラクティックで辛い経験をされたようで、そのような先生を同業者として、とても残念に思います。

?　痛みの質問は、患者さまの当然の疑問であり、不安なことでもありますので、当然聞いても構わないことです。

?　腰痛の専門家は、やはりカイロプラクティックですのが、それ以外で最新の腰痛ガイドラインによると認知行動療法が薦められています。

?　治療法に向いているいないは、あまりないです。その治療を行う治療家との相性がより大事になります。相性の良い治療家を探されることが第一だと考えます。

参考になると思いますので、最近ヨーロッパで作られた慢性腰痛ガイドラインをご紹介しましょう。
このガイドラインは、世界中の質の高い論文だけを集めて作成されたもので、今現在もっとも科学的見解として信憑性が高い情報です。

まず安静にしても改善率に効果はなく、むしろ安静にしないで痛みが増悪しない程度に積極的にカラダを動かす。
物理療法、針治療、神経外ブロック、腰部牽引、マッサージ、トリガーポイント注射などは薦められない。
適切な情報を与えて患者を安心させること。

文字制限がありますので、質問された内容に関連する情報を抜粋してご紹介しましたが、最後の「患者の安心」というところが大きく、医師との関係性、間違った知識のすり込みが、腰痛を治りづらくさせていることが多くあります。

知っておいて頂きたいのは、椎間板ヘルニアと腰痛の関連性は低いです。慢性腰痛は必ず治ります。そして、慢性腰痛には心理・社会的要素が多く影響しているということです。

そのようなことを含めて、正しい情報提供のもと信頼関係を築き、心身両面からケアするカイロプラクティックの先生に一度みてもらうことをお勧めします。

不安や心配をなくすことは大切なことです。
いつでもお力になりますので、またご質問ください。

山中英司