対象:ペットの医療・健康
口腔内腫瘍
難しい事態になりましたね。当院ではレーザー治療を積極的に取り入れていますので、昨年、2例口腔内扁平上皮癌のわんちゃん、猫ちゃんが他院から紹介で来られました。レーザーは出血を最小に押さえることができる上、取り切れなかった部分に対しては、レーザーの熱で腫瘍の自滅も促しすことができます。このようにして動物達のQOLの維持に努めているのですが、残念なことに、20年小動物臨床でレーザーをやっていて、広範囲に浸潤性してしまった扁平上皮癌、線維肉腫、悪性メラノーマをレーザー手術、治療だけで完治させたことはありません。昨年の猫ちゃんの場合は舌中央部の裏から表まで腫瘍に侵されていましたが、レーザーで熱をかけて治療しました。4日後腫瘍と共に、舌の前半分が脱落してしまいましたが、幸いなことに口にペースト状のものを入れてあげると上手に食べてくれました。この猫ちゃんの場合も、フードより水の補給のほうが大変でした。ゆっくり入れてあげないと、むせてしまいました。ワンちゃんは一日の飲水量が多くて大変です。十分な水分を補給するには、口からだけでは不十分かも知れません。そこで自宅で皮下輸液をさせてもらったらどうでしょうか? 当院でも慢性腎不全の猫ちゃんは御自宅で皮下輸液をしてもらって脱水を予防しています。最初戸惑ってらっしゃいますが、慣れると一人でもおできになられます。一度、掛かり付けの先生に相談してみてください。
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この回答の相談
11歳5ヶ月・メスのミックス犬(柴犬×ゴールデン)です。
舌の裏側の扁平上皮癌と診断されました。かなり進行しているため手術はできず、また抗がん剤ももう効果がないだろうとのことで「メシマコブゼウス」… [続きを読む]
らむねさん (兵庫県/34歳/女性)
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