対象:住宅設計・構造
可能なら屋根面の改修をまずお薦めします
築30年の一軒家の木造と想定しますね。
まず、私たちが良くやる断熱改修は屋根面ですね。
どうしても、木造の場合は上階が屋根面の熱で暑くなり、真夏の冷房などは
ほとんど効かなくなったりします。
そういう時に、屋根面に通気層をとり、天井裏に熱が入らない構造にすると
かなり軽減できます。断面構成でいうと、野地板+断熱層+通気層+屋根
という形です。
通常の一軒家だと、多分100万円強くらいで改修が可能でしょう。
これで多くの家の夏場対策が出来てきました。
あと、既存の壁の断熱材が何か?で壁面などの改修方法は変わると思いますが
現状から考えると、外壁に外断熱用の壁をつけたり、サッシュをペアサッシュに
変えるなどが考えられます。ただ気をつけないと、壁面内結露を起こす可能性
がありますので、換気計画や既存断熱材のやり変えまで考慮しないといけない
でしょう。
後は1階床下ですね。
床下を基礎内断熱工法(床下の外壁通気をやめ部屋内と空気を循環させる方法)
にやりかえると底冷えがしなくなります。
ただ、湿気ない工夫が必要になりますので、今回は概略としてお話しました。
詳細については、具体的に専門家と話し合いながら予算とのバランスで決めて
いくのが妥当でしょう。
回答専門家
- 八納 啓造
- ( 建築家 )
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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この回答の相談
築30年の一軒家をリノベーションして、冷暖房効率をアップさせたいのですが、どのような方法があるでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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