対象:住宅設計・構造
断熱方法
対策としては壁-屋根-床-開口部の各部の断熱性能の向上が必要になります。
壁への断熱材の取付け方法として、木造ならば通常は壁内の充填工法で十分なのですが、既存家屋でこの方法は外回りの内装材を全て取り除かないといけないことになり大変な工事になりますので、今回は外断熱で考えたほうが楽でしょう。
現状の外壁材の種類は多分モルタル仕上げだろうと思われますので、板状のウレタン断熱材の厚みは30ミリ以上のものを取り付けます。取り付け方法は現地の状況で判断します。さらにその上にサイディングなどの外装材を取り付けましょう。
但しこの方法ですと窓廻りの加工や軒裏の加工などが必要になります。
屋根の断熱は天井裏で野地板に断熱材を満遍なく吹付ける方法がリーズナブルでしょう。
天井裏にグラスウールを乗せても外断熱との断熱材の連続した層が切れることになりますので、出来れば吹付ける方法をとってください。吹付ける面は野地板から下に向かって外断熱材との断熱層の切れが無いようにすることが必要です。
床下は根太の間に断熱材をはめ込みましょう。既製品でありますが、床材を撤去する必要があります。それが不可能であれば、床下に作業空間があれば、床下から屋根と同じように断熱材の吹付けをする方法があります。
最後に開口部の断熱ですが、実は窓からの熱の損失が一番大きいところですので、コストが許せるなら複層ガラスに取り替えましょう。種類も様々ですが最高仕様のLow-Eまでの必要性は無いと思います。あるいは既存の窓の内側にもう一枚サッシを作るのも効果的です。
地域が不明ですが、省エネ法による断熱材の厚みを確保されると確実ですね。
吹付け断熱材はセルロースファイバーや発泡ウレタンなどがあります。床下での使用は湿気の問題もありますので、現場調査した上で決めてください。
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この回答の相談
築30年の一軒家をリノベーションして、冷暖房効率をアップさせたいのですが、どのような方法があるでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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