対象:住宅設計・構造
工事管理と工事監理
(過去ログへの回答)
住宅工事において工務店やハウスメーカーで「現場監督」が居られますが、基本的に「工事管理」をされているのが一般的です。
工事管理とは竹冠から「タケカン」と呼ばれ
・工程管理(工程計画や施工順序の検討、職人の手配)
・材料管理(使用材料の発注管理)
・安全管理(作業員と周辺住民等への安全管理)
・原価管理(請負金額内での材料・人件費等の管理)
を行っており、重要な職務です。
工事監理とは監の下が皿であることから「サラカン」と呼ばれ
・設計図通りの施工が進んでいるかチェック
・図面では伝わらない内容伝達
・建築主の代理となって、工事現場との打合せや指示
・建築主へ報告
などを行っており、建築設計事務所が請け負っているケースが多いです。
ご質問にあるケースでは工事監理者の職務である、杭工事完了報告書などで施工写真や杭の施工深さなど確認していれば、誤解のない対応が出来ていたと思います。
万が一、支持杭が折れて流されたとしても基礎部分に接合時の鉄筋が残っていたりするので、施主に対して施工者・設計者が真摯な対応をすべきなのは他人事ではなく気を付けたいものですね。
このようなケースは自社内で設計・施工を一括で請け負っている会社すべてではありませんが、設計事務所と工務店が別会社の場合は「設計士が工事監理」「工務店の現場代理人が工事管理」と職務を分けて進められるので、施主にとっては安心できると思います。
ご参考まで
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:-pt)
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