対象:リフォーム・増改築
屋根のリフォームと耐震性について
東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
費用、性能、耐久性などは先の方々が詳しく回答していらっしゃいますので、構造面からのみ補足させていただきます。
築35年とのこと。2016年-35年=1981年(昭和56年)は耐震基準が大きく変わった年となります。同年5月31日までに着工した木造住宅は古い基準に従って確認申請が下りており、よく自治体が助成金を出して耐震改修を援助している住宅に該当します。
カラーベストを撤去してのガルバリウム鋼板への葺き替えならば、一般的に屋根は軽くなりますが、重ね葺きだと、ガルバリウム鋼板自体は軽い素材ですが、その下地を含めた屋根重量はこれまでより重くなり、耐震上不利になります。特に着工が5月31日以前で耐震改修がお済みでない場合は、できれば屋根が重くなる方向でのリフォームは避けたほうが良いように思われます。
以上、多少なりともご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 大沼 徹
- ( 東京都 / 建築家 )
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
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この回答の相談
築35年の木造戸建てに住んでいます。
最近屋根裏にシミができたので2つの業者に見てもらったところ、屋根のカラーベストにヒビがあるのが確認されました。
また、下地のシートが痛んでいるのだ… [続きを読む]
pprrさん (大阪府/40歳/男性)
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