手帳を持たない生活

何年か前に、手帳を持つのをやめた。

こうすると、自分の記憶だけが頼りだ。

もちろん、事務所ではサイボウズで管理しているので、

電話１本で、予定を確認することができる。



歳を重ねるにつけ、乗数的に増える仕事や雑用。

すべてに対処するのは不可能だ。

そこで、私は目の前のものにしか目を向けないことにしている。



その結果、

新聞は２週間くらい溜まる。

事務所に行くと、恐ろしい仕事の山ができていたりする。



しかし、それらを目にするまで、私は自由だ。

とにかく、目の前の仕事をひたすら捌く。



いつしか、曜日の感覚がなくなっていった。

今、巷では忘年会シーズンを迎えているが、

「あっ、これは」と思った時には、申込み期日を過ぎている。

結局、私の忘年会は、今年は２つで終わりそうだ。



例えば、本なんかいい例だと思う。

読みたい本はいくらでもある。

しかし、結果として見ると、積読の山が出来上がっている。



今の私は、その瞬間が勝負だ。

本屋でいい本を目にしても、まず読む時間が取れるかを考える。

それが１週間先だったら、私は購入を諦める。



私の頭の中には「今できること」－それしかない。

今日はもう１２月２１日。

明日から、３連休？

だったら、もう今年はないじゃん。



私は、来年１月にさっと頭を切り替える。

１月中旬に出張を考えているからだ。

来年のことで、今のところ他に考えるべきものはないが、

来週後半には、いやでも頭に浮かんでくるだろう。



来年やりたいことは山ほどある。

しかし、それを考えたいことをぐっとこらえ、

目の前のことばかりをみることにしている。