大人のきれい字「日本語あれこれ！表現」　ー味　パート2ー

こんにちは、今井淑恵です。

前号の日本語あれこれ！表現「味　パート2」です。

「味」に関する四字熟語や表現のいろいろをとりあげてみました。

ことわざや熟語などをじっくり味わいながら、深まりゆく秋のひとときを
楽しんでください。

★「味」に関連する熟語とことわざ★

【 熟読玩味 】
　　　……じゅくどくがんみ……　書物の内容をよく読んで、じっくりと味わうこと。

                                        書いてあることの意味をよく考えながら読むこと。

【 粒々辛苦 】
　　　……りゅうりゅうしんく…　  穀物の実の一粒一粒が辛苦の結晶であるということ。

                                        転じて、こつこつと苦労を重ねること。物事を成就するために、

                                        こつこつと地味な努力を続けること。

【 無味乾燥 】
　　　……むみかんそう………　人や物に潤いがなく、おもしろみや味わいが全くないさま。

【 無味無臭 】
　　　……むみむしゅう…………薬品などに、味もにおいもないさま。

【 顎が落ちる 】
　　　……あごがおちる…………食べ物が非常においしいことの喩（たと）え。

【 苦汁を嘗める 】
　　　……くじゅうをなめる……　苦い体験を味わう。好ましくない経験をする。

【縁は異なもの味なもの】
      ……えんはいなもの
　　　　　　　　あじなもの……  　理屈では説明できない縁があるという意。

                          多く、思いもよらない二人が結ばれるようなときに使う。

                         「縁」とは、人の力を超えたところで、人と人を結びつける力の意。　

                          仏教の思想から、ある運命になる巡り合わせ。

【 味ない物の煮え太り 】
　　　
　　　　　　　　　　……………　  味や質のよい物は量が少なく、質が悪いものに限って

                                       量が多いことをいう。

【 美味も喉三寸 】
　　　
　　　　　　　　　　……………　  おいしい食べ物もうまく感じるのは、喉をとおるわずかな

                                       間だけにすぎない。歓楽のはかなさを喩えていう。

【 美味も常に食えば旨からず 】
　　　　　　　　　　……………　 よい境遇に慣れてしまうと、その有り難味を忘れてしまうことをいう。

★「味」の表現いろいろ★

　　お袋の味　／　隠し味　／　切れ味　／　ふるさとの味　／　利き酒　／　噛み締める　　
　　
　　テイスト（味）　／　　フレーバー（風味）　／　味のある文章　／　味なはからい

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　　　今井淑恵の《大人のきれい字 実技編》－書きコツ画像付き－
　　　 http://www.penmanship.jp/mailmagagine/refer64.htm
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ー参考資料ー
　　広辞林、学研「ことば選び辞典」「日本語知識辞典」、角川書店「字源」、小学館「慣用ことわざ辞典」
　　三省堂「例解新国語辞典」「新明解国語辞典」、講談社校閲局「日本語の正しい表記と用語の辞典」