- 村山 雄二
- 経営権力研究所 所長 権力コンサルタント
- 東京都
- ビジネスコーチ
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
・上司、それも課長クラスならまだ良いが、社長や専務などという権力の象徴ともいうべき人々との会議において、出世するためのルールがあります。
・これは実際にとある上場会社のA役員に教えていただいたのですが、社長との経営会議の席で、「この件に関して、自分はGoだと思うんだけど、君はどう思う?」という質問を受けたそうです。そのとき、このA役員はどのように対応したと思いますか?
・答えは「う~ん、そうですね。。。・・・・・・・・・・・・・・・・・・(沈黙)。」
つまり、沈黙によって答えたわけです。
・このA役員は、普段ものすごく評価も高く、会議などでも賛成することに関しては明確に賛成するという意思表示をされています。そのため、逆に反対意見の場合には敢えて「No」という必要もなく、社長の顔を潰すこともしません。
・これ、実はすごく大事なことなんです。社長など経営者として長く在籍している場合、プライドや体面をこの上なく大事にするようになります。これはもうどうしようもない事実です。その存在に対して、どれだけ正しいことを伝えようとしても、他の人々がいる前で意見を変えることは、彼らにとっては苦痛以外の何者でもないのです。
・もし、意見が食い違ったり反対意見を言いたい場合は、二人だけの場で話をするようにしましょう。秘書とかも外して、二人だけの空間を作ることが重要です。それ以外の場合は、貴方個人の身を守るためには明確な否定意見を言わないことが重要です。
・もうひとつの教訓は、賛成する意見に関しては、お世辞に見えるくらいの同意を示しておくということです。それによって、積極的な同意ではない場合の意思が伝わるので、少なくとも上司は違和感を感じて、貴方に個別の意見を聞くようになります。
・小さなポイントですが、社長や役員という種族の体面というのはひどく繊細で、大事なものなので、部下としては気を遣っていきましょう。貴方が思っている以上に、経営者から見ると地雷になるポイントです。小さな気遣いが貴方とライバルを分ける、そんな事実がここにはあります。
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