luxury brand businessの魅力（外資企業の魅力）は？

最近よく日本橋・銀座・有楽町・新宿・横浜・青山・表参道などに出向くようにしています。転職の御手伝いをして早７年の歳月が過ぎました。リーマンショック、東北の大地震、など経済が不安定な上に、政治が足踏み（原発、中国尖閣、韓国竹島、北朝鮮関連、沖縄への脅威（オスプレー）等、外交、など日本と言う国の将来に暗雲が漂う昨今です。シャープもあんなに元気だった企業が10000人以上の人員削減・・・・とも報道されています。

私を育てて下さった、ファッション業界、ブランド業界の2012年秋冬立ち上がりを毎週見に行っています。しかし、百貨店の平日昼間は閑散期？それともこれが今は常？と言う位お客様が居ませんでした。横浜の専門店に行った時は、入店時も一人の女性が枝毛を取りつつ、私達が帰る時も同じように枝毛見てました、。「あんた！売る気あんなかい！！」と怒るところでした。情けない・・・・・お客様を何だと思っているのでしょうか？銀座の路面店ではお客様が入店していないから仕方無いが店頭奥のストックが空けっぱなしでゴミ出しの袋を持ちつつ販売員が三人話している姿が街を行き交う人にまる見え！！これでは興ざめ。新宿のお店では、御客様の割れ物をそのまま袋に？お客様が割れないように御願いしますと低姿勢！其の後、袋閉じる時も店のテープではなく、セロテープで止めるなど・・・・（幾ら経費削減とは言え？）本末転倒の数々。お客様に秋を伝える気があるんだろうか？色々なお店で質問を投げかけて見ても答えは、一方交通あるいは一言のみ（御取り扱いはありませんね・・・・今年は御作りが無いんです・・・・と）のあり様。ある百貨店のフロアでは、私達二名以外お客様が売り場に居ませんでした。販売力のある人は何処に行ったのでしょうか？お客様の事を考え道先案内人はいなくなってしまったのでしょうか？

私は、大学を卒業してこの業界に販売員として入りました。その頃、御客様に愛される店って？外国の店の販売って？と自分の店が常にショッピングセンターの中で愛される地域一番店を目指し、毎週の休暇は一日中競合店の販売員さんから教えて貰い、洋書を青山の嶋田洋書に買いに行き、憧れのブランド（アルマーニやベルサーチやフェレ等）のスクラップブック等を作り、自分の目で、足で勉強した。今の、この時代はネットで何でも今の情報が得られるのに・・・・・何故？と思う。

販売と言う仕事の最高峯がluxury brandの店だと感じているのは？間違えですかね。セレクトショップには、その店でしか買えない「特別感」があるのでは無かったですかね？それが、ファッションビジネスでの喜びではなかったでしょうか？ファストファッションの方がまだ楽しそうに売り場が飾られ、販売員の方々も活気があるのは？気のせいでしょうか？

私の尊敬する松下幸之助さんは、「わたくしどもの日々扱っている商品は言うならば手塩にかけた娘！その商品をお買い上げいただく事は自分の娘を嫁にやるのと同じ。その嫁が相手の家でお役にたっているのか？迷惑かけていないのか？という思いでいれば、御客様とはより深い信頼関係、力強い結びつきが生まれる。其れを、常に考えなおしながら商売したい」と言っています。今、この時期に店に並んできる商品は一人のお客様のライフスタイル提案の一こまを演出するものでなければならないのではないでしょうか？
来月1日に東京駅が「復源」（敢えて、復元ではなく）するそうです。ｽﾃｰｼｮﾝﾎﾃﾙのスウィートは８０万円だそうな。でも予約が数十組入っているらしい。即ち、日本人はクラスが出来て来たと言う事です。そのクラスを感じられる販売員の育成に「執念」【土光会長の言葉】を燃やして欲しいもです。

まぁ、こんな事言っているようじゃ爺さんになった証拠ですかね。