大正年間に発生した関東大震災が発生した日にちなんで、9月1日は防災の日です。
もう一度、家の安全性を確認しましょう。
地震に対しては、見ただけでも強いか弱いか凡その検討がつきます。
1、外壁が膨らんでいませんか?
外壁の特に足元周りの基礎の上の部分を注目します。基礎の上部分の外壁が妙に膨らんでいると土台が傷んでいる可能性があります。家の中に入ってその部分の床を踏んでフワフワする様であれば、かなり傷んでいます。木造建物の倒壊は柱が土台から外れるところから始まります。土台がしっかりしていなければ、弱い地震にも耐えられません。
2、壁が偏っていませんか?
狭小敷地では特に道路面に窓が多く道路面の反対側(奥の壁面)は窓が極端に少なくありませんか?壁が偏って配置されていると均等に揺れず、ねじれた揺れ方をします。当然壁の少ない方が大きく揺れることになり、倒壊の原因となります。
3二階や屋根裏に重いものを置いていませんか?
日本瓦屋根も重いので同じことが言えますが、屋根裏を収納庫として利用したり、二階に重いものを置くと、地震が来た時より多く揺さぶられます。
その他建物の形状、柱の位置、梁の掛かり方等々で建物の強さが変りますので、上記3点で気になることがあれば、直ちに専門家に相談しましょう。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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